「 そうか、もう18に成るのか。末の娘と同ない歳だから、内に呼んでも好いぞ。カミさんには全部話して有るのだ。お前に援けられた件もな。」
「 嬉しいですね。彼女たちの市場の経験は6ヵ月で終わりましたが、今考えても凄まじい半年でした。止むを得ず親方を二人―――――」
ドンとテーブルを叩かれたんだ。
「 言うな、男らしくないぞ。俺としても墓場まで持って行かねば成ら無い昔は五万と有るのだ。男ってのはな、日の当たる後ろばかりとは限らないんだ。其れを口にしたら終わりだぞ。見ろ、
確かマリーさんだったな。頷いて居るだろう。認めて呉れる女が居るだけで満足するのが男なんだ。
そうだ、娘たちを家に連れて来い。神田市場の6ヵ月を作ろうではないか。なーに、内の娘の6ヵ月を貸しても好いぞ。日本を離れるのなら、娘の同級生の12歳の6ヵ月を盗むのさ。あんな想いをした娘たちなんだ。俺の娘の同級生の写真を手に入れて
12歳を作れば好いんだ。其の前の青森も津軽に拘ることは無いぞ。秋田も仙台も、何なら北海道も挟めば好いのさ。カミさんは函館の女だから、函館にしたいのだったら湯の川のトラピストでもアルバムに挟んで置けば好いのさ。
俺を見ろ、青森の都合が好いところだけ記憶してるのさ。
誰れでも歴史なんて、其の程度の物だろう。」
張り倒された気がしましたよ。