「 うーん、其う考えると28年の歴史を作るのなんて出来っこ無いだろう。」
「 そうかしら。パスポートが新しく成ったらエンサンチャ病院で貴男健康診断をするのでしょう。聴かれる事って決まってるのじゃ無いかしら。
お医者さんも看護婦さんも決まりきった事を毎日遣って、飽き飽きしてるのでしょう。ですから何を質問されるのかを練習して居れば、貴男のお惚けで時間を稼げば追い出されるに決まってるでしょう。若いインターンだったらアンチョク片手に質問して来るでしょう。」
「 其んなに単純には行かないだろう。」
「 あら、貴男は私には大事な人なのよ。お腹の娘には貴男が父親だったら文句は無いでしょう。どうして何千人もの妊婦さんとお父様の検査でお金と時間を取る病院に、ひれ伏さねば成らないのかしら。
何もお仕事やスポーツの特技を言うのとは違うんですのよ。病院としては健康な若い父親ならはいOKで、何時までもウロウロと着いて来られたら迷惑に思うでしょうね。
此れが産婦人科で無ければ介添いとして病院も便利でしょうが、男がウロウロされると却ってお困りなんでしょう。」
「 そうか、部屋に入らなければ好いのだろう。外で待てば文句は無いのだな。」
「 其んなのを言ってるのじゃ有りませんのよ。お医者様も病院も、あちらさんのペースでお付き合いしてたら良い様に利用されて仕舞いますでしょう。
二人で作った赤ちゃんで二人で育てますけど、お医者さんも看護婦さんもお仕事を仰いますのよ。大学病院なんか2時間待たされて5分でハイ終わりなんですのよ。何が有っても全部珠樹の自己責任にされますのね。
ですから軽く考えて、病院なんて生まれの書類を発行する機関位に思って居れば呑み込まれることも無いのよ。」
思い切って言っちゃいましたのよ。母には良く聞かされてましたのよ。費用やヤヤコシイ話を妊婦さんに通すのよりは、旦那様に話した方が早道なんですってね。ヘッチャラよ、珠樹はしぶといんですからね。