「 宿が取れたのかな。ヘンな顔をするなよ。少しは心配して遣っても好いだろう。」

   「 其んなじゃ有りませんのよ。お宿の心配で誤魔化したってお見通しなんですのよ。生まれたての赤ちゃんっておサルさん見たいでしょう。珠樹には判ってますのよ。貴男似で目がパッチリした女の子と決めてますのよ。あのお二人さんに焼きもちを焼かせて挙げたいのよ。ですからやっぱり仕込んで下さらないと、張り合いが無いでしょう。」

   「 そうか、やっぱり居て欲しいんだな。心配するな。アルプスエキスプレスで奴の顔を見ただろう。

俺より10は若いって言った時、ギョッとした顔だったな。俺より10は老けてるのを自覚した顔なのさ。男ってのは子供が作れないのは出来ないのが近付いていると思っちゃうのさ。明日の顔合わせが見ものだぞ。目をはらして来る様なら―――」

        ヤッパリでしたのよ。かなり気にして居るのね。ですからって凄く臆病にお成りなんですのよ。

   「 ねえ、お風呂ご一緒して呉れない。此処のバスは大きいでしょう。あの時みたいに胡坐の中でっての遣って見たいのよ。大丈夫だと思うのよ。興奮し無ければ何も起きないでしょう。」

   に成りましたのよ。やっとの思いでお誘いできたのですのよ。怖いのは珠樹も同じでしたのね。

        でも二人の想いが重なったのが嬉しかったのよ。バスタブにデンと胡坐をかいた彼って素敵でしたのよ。あの時は顔も併せられませんのでバックでそっとでしたのよ。今夜は堂々とお顔を見ながら胡坐の中に入れましたの。まだコワイのね。キスは愚かおっぱいにも触ろうと為さらないのですのよ。坊やも大人しければ珠樹も其れで満足でしたのよ。あんなに燃えたのは何だったのでしょう。お腹の赤ちゃんが蹴飛ばすのですのよ。まだ脚も出来て無い癖に、ジェラシーだけは一人前に感じましたのよ。