そうなのよ。
捨てられ無い様にが何時から変わったの
かは覚えて無いのよ
「 貴男を使って見様と思ったのよ。奴隷の私だって一日くらいご主人様で居たいと思ったのよ。」
「 奴隷は無いだろう。大事にした心算だったのだぞ。」
「 違うのよ。今だって自分勝手は私なのよ。でも捨てられないって想ったら、急に大きく出て見たく成ったのよ。母との二人だけの暮らしが長かったでしょう。貴男と二人だけに成りたかったのよ。私っておバカさんだから、貴男を腰の下に敷く事しか思わなかったの。」
「 其れで好いのさ。長い事人を使う事しか思わなかったんだ。柳橋の女将も使えればしか思わなかったのさ。何回かは女として夜は過ごしたさ。其れだって人として思って居たのでは無かったんだ。まあ聞いて呉れ。お前に会った時も何かの役には立つだろうと思ったのさ。謝ってるだろう。良く耐えて呉れたな。
何回逃げ出すのではと怯えてたんだ。
俺の性のカタワで怯えてたのさ
今でも其れは――――」
「 何を仰います事やら。女が一番望む殿方なんですのよ。だって三時間でしょう。よっぼと腰を引いて抜こうとするのにビクともし無いんですもの。コチコチなのが突き通ってるのって夢なんですのよ。ハッキリ言っても好いでしょう。珠樹の憧れの男なんですもの。怖いのよ、娘だったら争っても勝てるかドウか今でも怖いのよ。好いの、30年を25年にしてお嫁に遣っちゃえば二人に成るでしょう。貴男に負けない様に女を磨かなくてはね。」
何のことやら取り留めなく成るんですもの。恋って怖いのね。めくらにしたのは何方なのかしら。