処女と童貞にドンナ意味が有るのか知りませんね。兎角男は、女性が他の男のチンポコを知らないのを喜ぶ様ですが、マリーも僕も異性には関心が無かったのです。

   無いと言ったらウソに聞こえますが、僕の日常はサラブレットと其れに関係する目がギラギラ血走った金の亡者たちだけでした。


   マリーはと言うと黒い肌の違いに24時間脅かされ続けた26歳だったのです。不幸は賢しこ過ぎましたので、男の目と異性・同性の目を区別する前に自分で肌の違いに囲いを作って居たのです。日本に居ればアフリカの人はロメオとジュリエットに出て来る物語の絵姿としか思わなかったのです。戦争に負けたら其れが現実の人間として目の前に現れましたので

        一緒に銭湯に入ったり、同じテーブルに

        並ぶのなんかよりも、飲み・食い・同じ

        空気を吸うのさえ信じられなかったので 

        す

イキナリ目の前で、ラジオで聞いて居た南部の言葉で

        子供なんだからと言われて掴み合いに

        成っちゃったのです


   確か16だったと記憶して居ます。サラブレットを何匹か尻尾と轡を結んで多摩川で泳がせて居たので、プロレスラー並みの腕力は着いて居ました。計った事は有りませんでしたが、180を超して居たのは確かでした。其れがガキ呼ばわりされたのでカッとなって取っ組み合いに入ったのでした。

        何しろ初めての女性でしょう

確か薄汚れた制服でスカートでした。履いてるのが褌しか知りませんでしたのがヘンなパンツでしょう。

        イヤがって手で押さえるのですが、後ろ

        が無防備なんですからお尻からスルッ

        と剥けちゃったのです

其の先は覚えて居ません。確か傍で見て居たボースンに目で救いを求めた様に見えたのです。


   もうマリー半分でボースンとの格闘に身構えました。覚えて居たのは二人きりに成ったのだけでした。叫んで呉れればあそこまでは行かなかったと想いますが、

   「 ムリ言わないでよ。功のおチンチンに凍り付いちゃったのよ。セックス位経験が無くても知ってたのよ。もう白状するけど生理のタンポンがやっと入るだけなのに、有んなの見ただけで怖くて動けなかったのよ。」

   「 僕はもっと死に物狂いだったのさ。もう殺されるとしか思わなかったんだ。サラブレットが雌馬に圧し掛かって遣ろうとするのだが出来ないからメスは鼻息だけが荒く成るのだよ。仕方が無いから掴んでパクパクしてるのに押し込むのさ。其れを思い出したんで逆さにして押し込んじゃったんだ。」

   「 そうなのよ。もう足を持たれて拡げられてるのが判るんだけど、ドウ仕様も無いでしょう。凄い力で逆さにされてるから、両手で頭を護ってたのよ。功が初めて何て知らなかったのよ。」

   「 僕だって初めてなんだ。見てたらきれいに二つに割れたでしょう。此処に入れれば好いとしか思わなかったんだ。アンナに裂けるなんて思わないから、力任せにヤッチャッタンダ。」

   二人で苦笑いしたのさ。


      処女だから童貞だからなんてのじゃ

      無かったのです

元々、何も無い草っ原だったのです。小舟で釣って来たアナゴを開いて日干しにする場所を、見た事も無い金網で囲われて、大師橋のたもとには検問所が出来て、日本人は入れなく成ったのです。忍び込んでは居ましたよ。並んだジープからラジオと鞭とコンビーフの缶詰は盗みましたよ。

   まさか黒人の親分が居て女たなんて信じられなかったのです。

       どうせ殺されるんだからが、あんなに血

       が出るとは思いませんでした

凄かったんですよ。グイグイ引き込まれるのって、もう夢中なんですから床に倒して被さっちゃいました。

   「 そうよ、何も感じなかったのよ。すごく重いんだけど腕を持たれて万歳でしょう。男って有んなに力が有るとは知らなかったのよ。侵されてるのも気が付かないのね。何とか逃げようとするのにお腹の中に串が刺さった様で失神しちゃったのね。」

   「 そうなんだ。何とか仕様とするのにぴったりして動けないでしょう。失神してるのは判ったんだよ。呼吸がチャンと有るので何とか離れようとするのに抱き付いて来たでしょう。ごめんよ、子供だったのさ。」

   「 好いのよ、痛いのは感じないんだけど初めてのセックスは判ったのよ。ヘンなのね。子供に揚げたってのが嬉しいとも覚えて置こうとも感じないのですもの。外は暗く成って居るのにまだ退いて呉れないでしょう。思い出したのはシャワーだけだったのよ。指さしたら抱き上げられて連れて行って呉れたでしょう。」

   「 全部思い出したよ。あの時は何も無い殺風景な倉庫だったね。此んなフカフカのベッドも無かったし―――」

   「 そうよ、あの時と同じに成りたいのよ。」

   もう、言葉なんか要らなかったよ。ただ同じに成って笑うしか無かったんだ。幼かったんだね、二人ともね。