「 珠樹って勝っ手な女なんですのよ。外で不満が有っても溜めて置いて貴男にぶつけるでしょう。良く捨てられなかったと思ってるのよ。」

   「 おう、其の珠樹って自分で言うのにやっと慣れて来たんだ。商事に若い奴が入って来ると、

        自分だとか、スズキは此う思いますとか

        主張を俺にもぶつけて来るのさ

此の若造がと腹に立ってたのだが、お前が言う

        珠樹よってのが新鮮に聞こえたから

        不思議なんだ

男だったら生意気に感じるのに、お前が自分を主張するのが何とも艶めかしくて高輪の沈んだ空気が掻き回される様に感じたのさ。」


   「 いけないっての思ってたのよ。聖心では皆んな自分を名前で言うのね。最初

        畠山さんって呼ばれると、凄く反発した

        く成って珠樹で通して見たのよ。共立で

        は付けて下さったみどりで通して居たの

でも畠山みどりでは何ともオバン臭いでしょう。ですから柳橋のお店で預かって居た珠樹を使うことにしたのよ。」

   「 そうだったのか、俺はてっきり珠樹が好きなんだと思い込んでたのさ。」

   「 あら好きよ。だって聖心の4年は珠樹で通したんですもの。その癖が抜けないでしょう。珠樹がって言うのは子供染みてるのは判って居ても、貴男が大人すぎるから逆らってみたく成るのよ。」


   「 そうか、今では珠樹よって言われるのが俺の彼女に思えるから不思議なんだ。一度使って遣ろうとは思ってるのさ。俺は弥太郎だってな。」

   「 あら素敵よ。珠樹と弥太郎さんのお雛様なんですもの。そうだ、お着物は持って来なかったけど、浴衣なら有るでしょう。兵児帯をキリッと結んでお草履が無いのよね。好いとしましょう、お靴だったらパルで歓迎されるかもよ。」

   ホントに其う成りましたのよ。何ともヘンチクリンなのが受けちゃったのですもの。パルのお嬢さん

         って、ご主人様のお嬢さんなのよ。

         珠樹と同年輩にお見受けしてたのに

         彼に付きっ切りで子供がバレちゃった

         のですもの

浴衣の前合わせって珠樹と同じが正式なのよ。ワザと彼は右前に着せたのが不思議なのね。煩いほど付き纏って訊くのに彼ったら嬉しそうなお顔で話してるでしょう。悔しいからご主人に珠樹の浴衣の下のさらしを見せて笑い有ったのよ。

         ジャパニーズブラですってね

あら、彼に負けない大男ですから、さらしを少しずらしたらお目を細めてたのよ。


   まだ乳首のピンクには自信が有りますのよ。少しだけ覗いた気はしましたの。だってお嬢様が彼の帯に興味を見せて、立ち上がらせて周りを飛び跳ねてたでしょう。

         お腹は締まって居るのに浴衣が

         寸足らずでしょう。前が膨らんで居る

         のに興味を見せてるのですもの

あら、パンツの筋がくっきり見えちゃいますからお脱がせしちゃったのよ。まさか此んなに成るとは少しだけは想いましたのに、パルのお嬢様の初々しいのに彼ったら反応してるのですもの。

         若いってのなら珠樹だって負けません

         のよ

パルを出てからもう公認なんですもの。手を繋いじゃいましたのよ。

         団扇が有ればとは思いましたが、お

         靴の浴衣男と散策する楽しみって

見せたくてもバルセロナの通りには人影が無いのですもの。

         チューしたのでしょうって。幾らなんで

         も其処まで遣ったかドウかは

お知らせ出来ませんのよ。だって100メーターも歩かないのに馴染みのパルが有るのですもの。

   バルセロナって素敵な街でしょう。