「 1200万ドルには驚いたでしょう。僕だって僅か3年足らずの期間に、其れだけの儲けが有ったのに驚いて居るのさ。」

   「 おや、しおらしい事を言うじゃ無い。

        バクチノ胴元なら、其れ位の利益が

        揚がっても不思議では無いわね

1200ドルでは無いのよ。1200万ドルって金額に頭がマヒしてるのが怖いのよ。」

   「 僕だってハナは、お金が全てでは無いと思ってたよ。3年って365日×3なんだよ。頭の中は毎日行ったり来たりの繰り返しで、前の日に次の日が重なって来たのだよ。簡単に言うと少しずつの変化に突然変わったのでは無いんだ。判り易いからお金を言ったけど、マリーには突然の変化に思えるでしょうが、其れって

        出会いの一つだとしっかり想いを突然

        の出会いに併せて呉れないかな

元船乗りの10人に、無給で働かせて居たのが間違いなんだよ。

        昨日は無給だから今日も無給だって

        のは

マリーノ雇用の想いを狂わせて居たのだよ。止むを得無いから黙って居たのが常識から外れて居たのさ。僕は金の亡者だからハッキリ言えるのさ。」


   「 驚いた坊やね。マリーにお説教するとはね。

あの人たちはマリーが頼んだのでは無いのよ。アメリカ軍が体の良い口減らしで寄越した人たちなのよ。」

   「 待ってよ、其処から既に曲がってたんだよ。

        運命共同体なんては言わないけど、

        一緒の職場で働いてたら無視なんか

        出来ないのだよ

今までの荷物の抜き取りは、給料の代わりだと心を

誤魔化して居るのだよ。

        ハッキリ言うと泥棒を見逃してた

って事なのさ。僕は大口のルートを紹介したよ。此れって大泥坊の仲間に入ったって事なんだよ。

        良い事じゃ無いけど、止められないの

        だったら商売とした方が

心は痛まないさ。其れとマリーが社長として、従業員にお給料を払うのとは別なんだよ。

        お金の考え方が固まって居れば判る

        筈なのさ。アメリカ政府がドウノコウノ

        じゃ無いのさ

シッカリしてよ。マリーの心の問題なんだよ。」

   全部判って貰おうとは思って無いさ。26年のモロモロが有るんだ。一日ずつ積み重ねて行くしかないんだよ。僕と二人でね。