「 母が亡く成る前から眠れない夜が続いてたのよ。3年近く悩み続けたと思うの。」
「 其れも執事が知らせて呉れたのだ。鬱の症状が出る様だから病院に連れて行った方が好いとな。両国の岩崎病院は拙いから東大に手配するとな。俺も疑っては居たのさ。今だから言うと、余りにも明る過ぎただろう。ウツの典型的な山だから、何時反動が来るのかジッと見る事にして居たのさ。」
「 気が付いては居ましたのよ。私の寝顔をジッと眺めて居る夜が有りましたのね。眠ったフリって難しいのよ。怖いのは一週間で卒業しましたのよ。だって電車では見掛けられない精悍な男性だったのですもの。柳橋のお玄関に立った時は殿方への想いは捨ててましたの。寝られない夜、ジッと乳房を見詰めて考えましたのよ。
まだ膨らみも感じない10歳から、男の目
を引き付けるのに何時間も揉んで居た
のですもの。10歳のお乳も感じるのを
知ったのですのよ。眠れないのは興奮が
収まるのを待つ為なんでしたの
此れがオナニーだと知っても、深みに嵌り込むだけだったのです。
此んな体では男に愛される資格は無い
と。ですから貴男の慰め者になっても好いとだけ考えて居ましたのよ。」
「 そうだったのか。今と成っては謝って済む問題では無いな。そうだったのさ。執事の報告では大凡の事は知って居たのさ。硬く口止めしては置いたが、此の明るさは何だろうと思い悩んで居たんだ。俺には考えられなかったな。女も知らなければ処女が俺の胡坐の中に飛び込んで来たのには心臓が止まる思いだったのさ。報告書にはおっぱいを獲物の男に触らせて居たと成って居たので、一度だけ揉んで見たのさ。悪い、だから言いたく無かったんだ。一度だけのテストだったのだぞ。」
「 知ってましたのよ。確か10日目のお風呂でしたのね。お腹の中がカッと熱く成って
此のまま全部貰って呉れたら
って思ってましたのよ。
事に依ると女を捨てなくても好いって
一瞬でしたけど、望みを持ったのはホントでしたのよ。
悪い娘なんでしたのよ。何度か獲物の男の指が大事な所に入ったのは有りましたが、おっぱいのオナニーにのめり込んでいく自分が哀れでしたのよ。
男と一緒には暮らして貰えない
の想いが、ホンのチョットだけ日の目を見た想いでしたのよ。」
「 俺はもっと切実だったのさ。仕事にのめり込むので女を忘れ様としてたんだ。其処へお前が出て来ただろう。
何が何でもモノにしたい狂った思いに
女将の
高輪に連れて行きなさいが
冷や水を浴びせられたのさ
堪らない興奮と同時に、捨てられない体面を思い出したのさ。実を言うと高輪ではお前に援けられたのさ。
俺の部屋でなら一緒に居ても好いとな。情けないとは思うんだけど、屋敷の連中に見っとも無い態度は見せられないが着いて回ってたのさ。良く逃げなかったと感謝して居たのだ。正式に芸者を認めて呉れるまではな。いや、アノ4年は何だったのだろう。」
ジロナのペニンシュラホテルで彼の腕の中での告白でしたのよ。