「 奥様ガイド免許をお取りに成ったのかしら。」
「 おう、バルセロナの規則では10人に1人の女性ガイドか決まりに成って居るのさ。旦那はシブシブなんだが彼女はお店にも出ないと言ってるから、女性ガイドを募集してるのさ。何しろ新規の協会だろう。オイソレとは募集に応じて来ないのさ。まあ見てれば好いんだ。日本の教育が身に染みてるのだな。他の協会に併せる様にして居るから反目は防げるのさ。バルセロナは端境期だから観光客も少ないだろう。
半年だな、マドリッドに手を回して居るか
ら日本人の観光客が来るのはオリンピッ
クが終わってからに成るな。日本が得意
のツアーを組むから、ボチボチフランス
のお零れが来るのは半年先に成るな。」
流石と言って挙げたいのよ。でも役者は珠樹の手が届かないお人なんですもの。此の時ばかりは甘えられるタイミングなのよ。
「 おいおい、人目が有るだろう。夜まで待てないのか。」
珠樹の坊やなんですもの。武者ぶりついてお口を求めますのよ。
女って強かなのよ。ご褒美のキスが
身に付いてますの。トレヴィの泉から
数えて2年は過ぎましたのよ。
モンジュイックで散々太陽を浴びながら
のトレーニングをして来ましたのよ
彼だって
少年に還らなければ位の察しは
尽きますのよ。レイ・ファン・カルロスのゲートまで、なんかい口が離れましたでしょうか。歩きながらって息継ぎが大変なんですのよ。しっかりお首を抱え込んで珠樹の時間なんですもの。幾らなんでも
ゲートでシャキッとしたのでしょう
ドウ致しまして。おへそまで持ち上がりましたら引き返さねばに成りますでしょう。二人とも、そこまでは飢えて居ませんのよ。
らんらんと手を繋いでスキップでゲートを駆け抜けましたの。あら、
90キロのスキップってドシンドシン
なんでしょう
好いじゃ有りませんか。踊りには変わり無いのですもの。悔しかったらヤッテご覧あそばせ。
お仕事が一段落した彼って子供帰りして居ますのよ。もう信号待ちでお隣さんに目をくれる事も無く成りましたのよ。お目が訴えて居ますのよ。
キスしちゃおうかな、信号が変わったら
キスに相性が有るなんて、珠樹だって
次の青までだったらが、二つ先の青に
成りましたのよ。人通りが無かった事にして置きますの。彼のお茶目がお仕事が想う様に進んでいるのを語って居ましたのよ。