「 ねえ、子供さんを言ったの拙かったのかしら。」

   「 いや、凄い線から言い始めたんで驚いたのさ。一流の営業マンでも出来ない線から持って行っただろう。いや、嫁さんにしとくのには勿体ないな。あの夫婦の弱点なんだな。今頃は真剣に話し合ってるだろうさ。ドウ出て来るのか見当は着いてるのだろう。」

   「 止めてよ、珠樹ってお調子者なのよ。煽てられると止まらなく成っちゃうの。どうせなら

        可愛い女って

煽てて欲しいのよ。」


   「 ホントなんだぞ。可愛いのも嬉しいが、すぎた嫁と思われるのが嬉しいのさ。

        良くぞ手に入れたなと羨ましがられるの

        がな。男の勲章なんだ。皆んなが手に

        入れたい女を独占するのがな

チャンと言える様に成ったんだ。バルセロナのパルでもお前は人気者だっただろう。嬉しいのと取られそうな怖さが有るのさ。パルには行きたいが人気がお前に集まるのが嫉妬に思えるのさ。言っちゃったからもう好いんだ。男は悋気って言うのかな、やきもち焼きって思われるのが癪だから素知らぬ顔をするだろう。やっと其れを乗り越えたのさ。嫉妬する価値はお前には有るとな。笑うなよ、本気を言ってるのだぞ。」

    嬉しいのよ。いえ、嬉し過ぎるのよ。少しは自信は有るけど、其れほど大した女じゃ無いって縮む時が多いのよ。だって何もかも嬉しいんですもの。

        家内って言って呉れただけでも嬉しい

        のよ。スペイン語が判らないのに

        あの奥方と対等に話そうとしたのに

怒られなかったでしょう。

        毎晩セックスしてても子供が出来ない

        のは彼の歳のせいだと心の棘に

        成ってる筈なのに

子供さんをドウコウ言って出しゃばったのも、気にするなって言って呉れたでしょう。


   珠樹っておバカなのよ。言っちゃってからシマッタト思ったって後の祭りでしょう。此れだったら

        赤ちゃんが欲しいって言えるかも

でしょう。彼のおスペって凄いんですもの。熱くって針を刺す様に痺れちゃうんですのよ。珠樹の28日型は崩れないから、卵だってちゃんと出てる筈なのよ。赤ちゃんは珠樹に似て欲しいけど、男の子だったら彼に似て欲しいのよ。だって凄いんですもの。

        何処がって、其処まで云わせないでよ

きっと彼に似て、立派な男に生まれて来るでしょうって想ってますのよ。前は女の子が欲しかったのよ。今はどっちでも好いの。彼の赤ちゃんだったらね。