「 本気で娘たちの実家を考えてるのかしら。」

    「 本気も本気、実家を作って転がり込んで来る娘たちを待つのが此れからの将来像に成るのだよ。先の事は考えないってのは建前なんだ。ホントは今日も明日も日曜日の電話も待ってるのが本音なのさ。建前と本音を使ったって好いでしょう。」

    「 呆れた坊なのね。寸での所でその気にさせといて、何が本心か判らなく成ったでしょう。」

    「 迷い抜いてやっとマリーのおまん×に辿り着いたのさ。ホントを言うとマリーだったらタダで遣らせて呉れるでしょう。違うんだって。随分街で女の人を拾ったよ。全部後腐れが無い小母さん狙いだったのさ。思い掛けない万札を呉れるから、其のお礼をしなくっちゃって頑張って終わりにすると、僕が眠ってるのを確めて呉れた万札を僕のズボンから持ち逃げするのだよ。小母さんの強かなのは仕方が無いとしても、後味が悪いセックスを終わりにしたかったのさ。君さんを知ってたら、何かと問題が多いニガーなんかに手を出さなかったよ。」

    「 あら、お褒めのお言葉として聞いときましょう。」


    「 ホントだよ。僕だって気が狂ってるのとは違うんだよ。少しはスキの度が過ぎるけど、小母さんに声を掛けるのだっていきなり

        ヤラせろって言ったら引っぱたかれるか

        お巡りさんを呼ぶしかに成るでしょう。

              お茶飲みませんか

位から始めるに決まってるでしょう。マリーが来て言ったのは、娘たちが大卒までは面倒を見るって話したら

        私ってアラフォーに成っちゃうのよ

って、答えが帰って来たのさ。僕に掛かって来る男なんか殺したって僕は死なないと思ってたのに、いきなり三途の川を持ち出されちゃったのさ。マリーの上

で上り詰めてる時其れを言われたら、ヤル気なんか

何處かに飛んでっちゃうでしょう。だから10年・20年30年先まで遣らせて呉れるのを考えたのさ。取り敢

えずは娘たちをダシにして、実家を計画したらって成ったんだ。マリーの20年か30年先を作るのには

其れしか無かったのさ。」


   

   「 流石商売人ね。そうよ、私だって10年先なんか考えられ無いのよ。ヨイヨイのお婆さんに成ったら何て、考えろって言われても真っ平ご免なさいに成っちゃうでしょう。」

    「 だから君さんは歳を考えないのかって不思議なのさ。」

    「 考えてる暇は無かったって言ってるでしょう。言っちゃ悪いけど、15からの10年の売春って一円も手に入って来なかったのよ。全部女将さんが巻き上げて行ったのですもの。10年もロハで男の相手をさせられたなんて思って居ないでしょう。手首を切って死んだ人も多かったのよ。其れを生き残ったんですから、並みの女と思って貰っては困るのよ。」

     だったのさ。後はお次の楽しみとして今日はバイバイにしてよ。