時間が援けに成ったのさ。火曜日の夕方だったし、梅ヶ島温泉って三軒しか無いコジンマリトした宿場だったのさ。お客は居ないし全部部屋食でしょう。好いのはベランダに樽のお風呂が作って有ったんだ。

    「 素敵ね。周りは田圃だけでしょう。此れって観光温泉では無い気がするのよ。農家の人たちがお仕事の疲れを取るのに使ってた宿みたいね。」

     じゃあ、お疲れを取りましょうって部屋食を其の儘にして戦闘開始と言っちゃったんだ。食事を運んで来たのも君さんが遣って僕が手伝ったのさ。仲居さんが居様が居まいが関係無かったんだ。


    「 此んなお料理初めてよ。お頭付きのお魚がそっくり入ってるおみおつけなんて、東京では味わえないのよ。」

    なんとも生臭い味噌汁なんだ。其れを嫌がらずに君さんが飲んだから、僕もお相伴に預かるしか無いでしょう。匂いが少ない白身の魚だったらまだ判るけど、イワシみたいな青魚がそっくり一匹入って居たのには驚いたんだ。匂いを消すのに何時もの倍も頑張ったのさ。君さんが其れを上回る頑張りで応えて来たんだ。凄いって隠れ乳じゃ無いけど、隠れてる所からの汐吹って凄かったんだよ。

       40年振りなんですからね。もう終わり

       かと思ってたのに

って、僕も知らない神秘な香りで責められたから堪らなかったんだ。


    だって、吹き出すのが僕のおへそまで飛んで来るのだよ。だからひしゃげるまで突撃すると其の霧の様なのがまとわり付くでしょう。殆んど

       間欠泉もどきに吹き出すのって

初めてだったけど、併せなくっちゃで責め捲ったんだ。


     坊や素敵よ。もうギブアップなのね

って、僕の上で凱歌を挙げてるから癪に障って下から突き上げるでしょう。3時間はアッテ間なんだ。

    「 ひと休みよ。お盆を下げて来ますからね。」

って、其の後ろ姿の妖艶な事。浴衣って巧く出来てるのだね。二枚重ねで仲居さんの真似をキチンと済ましてるのって堪らないんだよ。

    「 待って、汚さないのが身嗜みなのよ。」

其んなの待てないって言うのに、一枚は畳んでもう一枚をちゃんと下にして跨って来たのさ。

    「 ウフッ、さあいらっしゃい。素敵な亀さんね。此れで何千人を泣かせてきたのかしら。此のお色に泣いた女の顔を見たいわ。」

    って、泣かせてご覧って言ってるのさ。癪に障るから得意のカニバサミで責めてもケロッとしてるのだよ。

   

    「 今度は私のバンよ。泣いても知らないから。」

って、背中に回ってグリグリ責めて来たんだ。ドウ遣ったのか解らないんだが、後ろに回られたら動きが取れないのさ。ドウやら足が曲者みたいなんだ。タコみたいに絡まれたらドウ仕様も無いんだよ。僕の棍棒が千切れる様に反り返ってるでしょう。此んなのって初めても何も、グイグイ締め上げて来るからドウ仕様も無いんだ。

        カワズ締めって言うのよ。坊のサイズ

        だから出来るけど

と、背中で勝鬨ならぬ狼の遠吠えを挙げて3時間なんだ。締められてるのが時々緩むでしょう。其の猛射撃を受けても少しも漏らさないから、下に敷いた浴衣も汚れないのさ。魂消たけど許されたのは真夜中を過ぎてからなんだ。

     「 もうくたくたよ。お風呂に連れてって。」

つても、まだ亀は君さんの中に入ったままなんだ。小さい樽だったけど、何とか君さんだけは沈めたよ。

     「 僕も入りたいから緩めて呉れないかな。」

     「 好いわよ、十まで数えるからゆっくり併せてね。」

    ゆっくりも何も君さんの合図に任せて抜け出したんだ。お湯を真っ白にしてね。