変なのですのよ。レイ・ファン・カルロスの部屋食が普通では無い気に成りましたのよ。

        何処かのお人が食べ散らかして居る

        バイキングを嫌うのが

消えちゃいましたのよ。彼と一緒なら―――いーえ、彼の彼女なんですからマドモアゼルもパリ娘もガイドさんなのって気軽に思える様に成ったのですのよ。

        嫉妬が消えては居ませんのよ

    「 お摘み為さりたいのでしたら目を瞑る余裕は有りますのよ。」

    「 そうか、少しは其の気が無いとは言えないぞ。だけどお前を誰れにも渡すものかってのが邪魔をしてるから―――」

    平気とまでは行きませんけど、会話の中に少しは混ざってもってに成って来たのですもの。女って不思議なんですのね。お口に出して仕舞いますとサッパリして後腐れが消えますのよ。パリ支局から戻って来たお嬢様も、ディナールームの朝のバイキングをお隣のテーブルでお召し上がりなんですのよ。珠樹の背筋が伸びて、差し向かいのヤー様を独占してるのを意識し無くても平気に成ったのですもの。


    女王様とは違いますのよ。ヤー様と並んだ女だってのを見せたいのは残ってますのよ。

        其れって何組ものお客様とは別に

        マドモアゼルもパリ娘も私たち二人の

        ガイドですって

言い切れる何かを掴んだ気に成ったのですもの。

    「 今日もお買い物好いかしら。お二人をポーターに使っても―――」

    「 おう、其れだったらワシも付き合っても好いぞ。そうだ、ワシの下着はもう要らないぞ。」

    お気持ちが判る様に成りましたのよ。珠樹だけの物なのがですのよ。お食事中でしたがオチャメでお応えしましたのよ。彼のソーサーからオレンジは珠樹のお皿に移しましたのよ。代わりにタコのぶつ切りをお返ししましたの。見られてるのを意識してなんですのよ。構いませんのよ。彼のソーサーを珠樹の手前に引き寄せて、総取っ替えをしちゃいましたの。だって嬉しそうなお顔がOKを語って居たのですもの。