1958年の6月からスタートしましょう。マリーはハーバードに行っちゃいました。十文字女子高の2年生の10人が、オーストラリア大使館ナンバーの黄色いスクールバスで戸田橋の下の僕の小屋に来た所から始めましょう。

     ドウしてスクールバスなんだのかって?

     オーストラリアナンバーなんて、娘たちは

     オーストラリア人なのか

ドウでも好いでしょう。何しろフィクションなんですから適当に作って寝転んで読んで呉れれば好いんですよ。


    「 茗荷谷の家を見に行くのよ。マリーがお留守だから、どんな具合に成ってるのか見たいのよ。」

    スクールバスと言ったって、GMCの中型の新車なんだよ。ドウしてオーストラリアに成ってるのかは都合良く出来てるのさ。娘たちは無免許なんだよ。僕はオーストラリアの国際免許証は持ってるよ。其れが日本で正式に通るのかって言われても知らないね。大体運転免許って社会通念の物なんでしょう。無免許でも彼女たちの運転の方が僕より確かなんだよ。そうそう、根津の寮に住んでて、なんで十文字女子高に通ってるのかって言うのでしょう。皆んな出身は青森なんだ。青森農協の財政破綻を救う東京農協の書類上の保証人に成ったので、根津の寮を分捕って住んでるのさ。


    今でこそ農協の組織は企業並みに確立してるよ。戦後農林省の地方の農業試験所が庄屋を中心とした隣組組織に解組して農協に成ったのさ。だから庄屋が其のまま組織を作ってたから、全部大福帳式のドンブリ勘定だったんだ。貸し出しも好い加減だから焦げ付きが多くて破産に近い農協も有ったのさ。此れって半分はホントだよ。一番流行してたのがムジン組織なんだ。10人で無尽を作ってセリで借りる順番を決めてたのさ。資金を出すのは農協なんだが、落札した人は利子を含めて10カ月で毎月返済する仕組みに成ってたのさ。払えなく成ると娘を売るか夜逃げするから、資金を提供してた農協は破産に近い状態に成るケースが多かったのさ。だから救済と言っても書類上の保証人だから、神田市場で売春してた娘たちが名義人に成ったのさ。


    断っとくけど売春してたのは6年前の1952年だったのさ。褒められる仕事では無かったけど、当時は吉原遊郭も政府公認だったから、職が無い女性の売春ってレッキとした職業だったのだよ。

       まあ、目くじら立てる事は無いでしょう。

       フィクションなんだから

あっさり、其うだったのかとシトイテよ。僕は女衒でもヒモでも無いよ。ひょっこり舞い込んで来た娘たちに神田市場の売春を世話しただけなのさ。言って見れば10人の妹たちが突然出来た思えば好いんだ。

       何故、此んな設定にしたのかってのは

       人の組み合わせってどうして家族にし

       無ければいけないのかな。人間社会って

       バラバラなんだよ。歩いて居る人だって

       そうだし、電車に乗り合わせた人だって

       平等なんか有り得ないのだよ。


    格差が有るのが当然だし、格差ってのは世界の何処でも永久に無く成らないね。日本の富裕層は200万人居るそうだけど、此のフィクションは売春で稼いで今は富裕層に居る娘たちと、東京の商店主のトップテンを相手にして仕事をしてる功君を描いた物語なのさ。だから

       お涙ちょうだいの哀れっポイ物語でも

       無いし、ナンバーワンを争うものでも

       無いが、ゲームでもプレイでも無い

現実社会に実在してもおかしく無いフィクションなんだよ。別に社会の格差を取り上げた社会小説では無いのですよ。格差がハッキリして居るのはお金なんてすね。と同時に平等なのは実はセックスなんだって言いたいのが設定の柱なんだ。

       其の二つがお嫌いな人に読んで貰おう

       とは思いませんよ。12月30日のブログ

       で書いた様に、

此れは壮大な実験小説なんですから、功とマリーの組み合わせと岩崎弥太郎さんと芸者珠樹の組み合わせが、交互に時間と場所を行ったり来たりしながら

       格差と男女の性を

描き続けるフィクションなんです。10人の娘たちは功の妹だと思って貰えば好いのです。黒人マリーを登場させたのは、功と娘たちの11人と、一人で11人の社会に飛び込んで来たマリーの格差がドウ縮まって行くのかを表現させる物語と思って下されば好いのです。


        何故、黒人マリーなのかは

アメリカと言う国は新大陸の綿畑の労働力としてアフリカの部落から黒人を拉致して来ただけだと思い込ませようとして居ますね。労働力を数百年も確保しておくのに、実は繁殖に必要な体格の優れた黒人女性も拉致して来たのですよ。人間としてでは無く

        労働力を確保するための繁殖

        に必要な女性も拉致して来た

のを、知って貰いたいので黒人マリーを登場させたのです。

        世界の何処に繁殖目的で女性を

        拉致して来た国が有りますか

此れがニガーのマリーを主人公にした理由なんです。本来でしたらアメリカが此れを反省して謝罪すべき問題なんです。其れはブログの背後で知って貰いたいとは思いますが、お金とセックスの裏には此の重大な人類に対する背徳行為が500年前から続いて居たのを知って欲しいのです。此れこそ歴史の陰に隠された人間を冒涜する行為なんですよ。