「 私たち、急に今が始まったのでは無いのね。」

    「 いや、ヤッパリ芝浦のセックスが有ったからなのさ。僕は普通じゃ無いってのは知ってるよ。男って一発発射して仕舞うとシボンヂャうのだってね。マリーと別れてから上野の松坂屋でナンパを続けたのさ。普通の男の事は小母さんたちに聞いたんだ。大抵5分で行ちゃうと小さくなって―――態度だけじゃ無いよ。チンチが縮み上がったカッコって見て居られ無いんだってさ。僕は狂ってるのかな。」

    「 そうね、マリーにはピッタシなのよ。オーストラリアでは―――全部言わせてよ。功にだったら何でも話せる気に成るのよ。」

    今は嫌なセックスを吐き出させる心算に成ったのさ。


    「 功の他に知ってるのはアボリジニの男だけなのよ。奴隷って云われて、来る日も来る日も30人ものアボリジニに遊ばれたのよ。僅か50年前の西オーストラリアの捕鯨船の敵討ちだってね。アメリカの捕鯨船って世界の海で何でもヤッテ来たのね。日本でもアラスカでも同じに仕様としたのね。日本は曲がりなりにもライフルを持ってたからオーストラリアの様には行かなかったのね。

      ドリス・ピルキングトンの裸足の1500

      マイルを読むと、捕鯨船の乗組員たちが

      アボリジニの娘たちを捕鯨船に拉致して

      乱暴して殺した

敵討ちをマリーにするのだって、ありとあらゆる乱暴をされたのよ。今日は聞いて欲しいのよ。」


    チャンと聞いたよ。何時かは聞かねばとは思ってたんだ。大凡の事は知ってたのに、僕がマリーを放っといて日本に逃げ帰った恥が忘れられ無かったのさ。

    「 判ってるのよ。功と一緒に作った恥なのよ。功にブチ撒ければ楽に成るのよ。アボリジニが悪いのじゃ無いのね。昔のアメリカの捕鯨船が、有りとあらゆる悪を遣って来たのね。今では皆んな知らん顔して世界のリーダーだなんてうそぶいてるけど、マリーのご先祖様をアフリカから500万人も略奪して来たのだって世界の歴史の中では例え様も無い犯罪なのよ。其れを言ったってドウ仕様も無いけど、アボリジニに毎日セックス遊びをされたのは聞いて欲しいのよ。」


    今其れを言うのは、10人の娘たちが社会に出た時に、過去の買春が覆いかぶさって来るのをマリーがともに受けようとして居たのさ。

    「 好いよ、全部話してご覧。」

    「 そりゃ凄かったのよ。忘れられないけど、功だけがマリーの救いなのよ。」

    で、全部有りの侭に話し出したのさ。