「 人間って何種類も有るのかな?」
「 功って又おかしな事を言い出すんだから。」
2ヶ月も僕を放ったらかしにして帰って来たマリーにぶつけたんだ。
「 ヨクヨク考えたのさ。10人はフェロモンを撒き散らしてる女の子でしょう。マリーのフェロモンは種類が違うんじゃないかって考えてたのさ。ほら、聞きたくないって顔をするでしょう。僕にも判らないから聞いてるんだよ。御前崎から帰らなければ成らなく成ったでしょう。あの子達にお金を幾ら置いてけば好いのか聞いたら、
僕のお金の単位で決められたら困る、
マリーに渡しといて呉れれば
って言ったのさ。あの子達は僕の仕事を全部知ってるのに、其のお金が僕とマリーを入れて12人のお墓まで支えるってのは承知してるのさ。その癖マリーを特別だと思ってる様なのさ。何処が特別なのかを教えて欲しいんだ。」
返事なんかし無かったよ。
「 バカバカしくて応える気にも成らないわ。あの子達ガッチリ貯金持ってるのよ。以前稼いだお金に手を着けずに溜めてるのよ。何かと買い物をしたい年頃でしょう。其れを皆んなで牽制しながら250万円に手を着けずに堪えてるのよ。良く判るのよ。アノ250万円の貯金が連帯の一部にも成ってるのね。皆んなかなりのお利巧なのよ。250万円の値打ちは知り尽くしてるのね。其れが血が出る程のお金だってのも知ってる癖に、まだ使うお金と功が稼いでるお金と貯金してるお金を区別して考えるまでには行って無いのよ。其処ん所をマリーに預けて置けば悩む事は無いって決めてるのよ。マリーと違うのは、お金の苦労を知らないのね。其処はあの子達で話し合ってる見たいなのよ。其の意味ではマリーの会計が役に立ってるのね。」
其れを聞こうとしたのじゃ無かったのさ。
「 あのね、お金の事を言ってるのじゃ無いのだよ。マリーが言うのは、会計としてのマリーは価値が有るって事なんでしょう。あの子達がお金をどう思ってるのか聞いてるのじゃ無いのだよ。」
「 あら、功が其う言ったからチャンと話して挙げたのでしょう。お金の判断って重要だけど、功もあの子達もお金の苦労を知らないのよ。お百姓さんが腰を痛めてまで畑で働くのと似てるのね。お金が付いて来るのは結果論なのよ。あの子達がどんな思いをして250万円の貯金を作ったのと、其れをドウ生かして行くのかは別なのよ。皆んな知ってるのよ。其の使い道が別れて行くのはね。其れまではマリーに任せて置こうとしてるのよ。お金に関しては11人の連帯で行こうとしてるのよ。判ったらクドクド言うのは止めて欲しいのよ。」
イスカの嘴の食い違いなのさ。
「 判らんお人だね。お金って要るに決まってるでしょう。だからセッセト稼いでるのさ。此れだけ稼げば好いって限度なんか無いのだよ。オリンピックが終わるまでは全力で稼ぐさ。其れをドウ使うのかは別の問題なのさ。今から其れを言ったって仕方が無いでしょう。」
「 待ってよ、マリーは其れを言ってるのじゃ無いのよ。功って直ぐ話が先に飛ぶんだから。あの子達は今のお金を言ってるのよ。何れは変わって行くにしても、今はマリーに其処まで行くのをセーブしてって言ってるのよ。あの子達の方がよっぽどお利巧なのよ。」
何とも困っちゃったのさ。
僕の中でマリーがドノ位置に居るのか
を聞いてるのさ。判って居る様だけど
マリーの口から言って欲しい
のも有ったのさ。なんともヤヤコシイのだよ。今の僕の気持ちがだよ。さし当たってドウコウ言うのじゃ無いけど、目の前に美味しい餌がぶら下がってるのさ。ドウにも遣り切れないモヤモヤが断ち切れないんだよ。僕は事実を言ってるのさ。男のモヤモヤなんだけど、其処ん所はマリーに何とかして欲しいって言いたかったのさ。口には出せない苦しさなんだ。