「 誰にでも触られたくない過去が有る筈なのさ。其れを卑屈に感じる人とそれ程でもない人が居ると思ってるのさ。中にはすっかり忘れて居たことを思い出させてくれるケースも有ると思うんだ。人前でも何の気なしにチンチをポリポリ搔く奴が居たのさ。
痒いんだったら此の薬が効きますよ
と言って遣ったら、真っ赤に成って怒ったっけ。みっともない癖に気が着いて居なかったのさ。その後何回か逢ったけど、チンポを搔く癖は治って居なかったね。」
「 其んな事マリーに聞かせて何が言いたいのよ。ハッキリ為さいな。」
「 じゃあハッキリ言うよ。あの子達は今の暮らしなら、神田市場で買春してたなんて気にして居ないのさ。だけど大学を卒業して世の中に出たら、何かの拍子に其れを言われたらショックは大きいと思うんだ。マリーだって同じなんだよ。今はニガーを言われても其れほどのショックは無いでしょう。何故だか判るかい。マリーの男漁りがニガーの思いをはるかに超えてるからなのさ。ほら、涙がにじんで来たよ。言いたくは無かったけど、過ぎた失敗を逆なでされたら心は縮むでしょう。」
今のマリーは大きな心の支えを持ったのさ。だからって黒人の悲哀は其れほど大きくは感じないけど、誰れにも知られて居ないと思ってる男漁りを言われたらショックは大きいでしょう。ホントを言うと成り行きでセックスしたに過ぎないのさ。悲しみや苦しみってのは慣れで軽く成る事も出来るのだよ。今のマリーは僕と言う確かな男を掴んだし、思い掛けない資産も手に入れたのさ。だから隠して置きたい過去を洗いざらいぶちまけさせ様としたんだ。今だったら其れを繰り返せば悩みは軽くなるのだよ。苦しみや悩みって、何回も思い返したり誰れかに話したりして居る内に軽くなって行く物なのさ。女性の殆どが男と浮気した事を亭主に喋るのだよ。口が軽いと言って仕舞えば其れまでだけど、心の奥には内緒にして置く苦しみを軽くしようとする本能が働くのさ。亭主に喋って殴られて済むのだったら、心の内緒ごとを軽くしたいって打算が働いて居るだけなんだ。体が燃えるままに誘いに乗ったセックス行脚も有るとは思うけど、むしろ隠さないで明らかにし続ければ、軽くすることも出来るのさ。何度でも言うけど、男と有った事を洗いざらいぶちまけてご覧。まだマリーのおま××は娘に近いんだ。オバンに成る前に僕に体を開いて開いて言いたくないセックスの悲哀を言ってご覧。
押さえ付けて遣っ付けちゃったのさ。悲鳴が哀願に変わって来てエクボガ出たら一つづつ聞き出したのさ。一番口に出したく無いのはアボリジニに弄ばれた過去なんだよ。単なる性の奴隷では無かった筈なんだ。実は其れがアフリカから略奪されてアメリカに連れて来られた黒人の娘たちの過去とも繋がって居るので、マリーの心の奥底に秘められた悲哀にも通じるのさ。
其れを暴き立てて何が残るのだ
ハッキリ教えとくよ。僕と暮らすのには其れを隠して居ても暮らしには変わりは無いさ。だけどマリーの心の奥底に其れをジメジメと隠して置いたら、何時暴露されるかも知れないのさ。仮にウソだとしても
マリーの三代昔の娘は村の若者たちに
輪姦されてマリーの母親を生んだ
何て言われたら、ショックは凄いでしょう。だったら幸せの絶頂の今こそ僕に喋って心を軽くしとくのが大事なんだよ。兎角女性の内緒ごとって、さして重大事では無いのだよ。性を例に取ると、アボリジニに遣られたセックスなんてそれ程重大事では無いのだよ。女性が受けた姓の猟熟は体には残らないで心に鬱積してるのさ。だったら今の内に僕に白状して半分の軽さにしとくのが生きてく方策って物なのさ。
此れって口に出して軽く成る物じゃ無いのだよ。僕と二人のセックスの中から相性とは言えないけど、男と女が判り合える何かが生まれるのさ。其れがセックスの神秘とも言えるのだよ。ポツリポツリと話し始めたよ。君には教えられないけど、男の性の欲望には此うした暴力まがいの行為も有るのさ。何故今喋らせたのかって、云っちゃおうか。
今は教えないよ。娘たちの神田市場の買春にも絡んでるのさ。