うちにいたスズメガさん

 

観察も終わったので

お別れすることにしました。

 

飛べないのかもしれませんが、自然に帰してやるのがいちばんです。

 

ぼくは挨拶しました。

その夜、ビンのふたをあけて

外に置いておきました。

 

 

すると翌朝

 

いなくなっておりました。

 

考えてみると、あいつが割り箸の先っちょから

歩いて出て行ったようには思えません。

 

たぶんあいつは飛べたのです。

 

 

あのひっくり返ってた日も

飛んでビンのふたにぶつかって、やる気を無くしてたんだろうなと思います。

 

 

飛べたんだな!ごめんな!

スズメガは羽ばたきが早くて

大きいものだと時速50キロになるほど

だと聞きます。

 

なので、ちょっぴりのろまに飛んだことでしょう。

 

 

おしまい。