アメリカの中間選挙で、共和党が上下両院とも過半数をとった。
 これは、ニュースには違いない。
 しかし、我が国の新聞の朝刊は、一面トップから三面まで、ほとんどアメリカの選挙記事で埋まっている。
 うんざりして、いやはやこれでは、日本は「アメリカの事実上の保護国」(ブレジンスキー)と言われても仕方がないなあと思う。
 そして、少々憮然とせざるを得ないが、確かに我が国の政治も、このバラク・オバマという男に煽られるように、急速に失墜して悪夢をみたことは確かだ。
 
 しかし、議院内閣制の我が国は、二年前に、この悪夢を一応克服して本来の姿に戻りつつあるが、大統領制のアメリカは、なお、この先の大切な二年間を、この男を大統領として歩まねばならない(この悲劇、大統領制の韓国も同じ)。
 想像して欲しい。
 世界からルーピー(アホ)といわれ国内では馬鹿といわれたあの男が、今も我が国の首相であり、これから二年間も首相を続けることになっておれば、これはまさしく悪夢ではないか。
 
 とはいえ、アメリカのことと安心するのはまだ早い。
 我が国の政権は、こういうルーピーといわれる男から自由になったが、我が国新聞の一面から三面までトップを占めるほどに重要なアメリカの政権が、未だバラク・オバマという男に握られているということは、我が国も半分しか悪夢から覚めていないと言うことになる。

 
以下、西村眞悟HP内「眞悟の時事通信」にて。
http://www.n-shingo.com/jiji/?page=1034