本日、海上自衛隊の平成二十六年度遠洋練習航海部隊が、五ヶ月以上にわたる遠洋航海を終え、旗艦「かしま」以下三隻の練習艦が午前九時に東京晴海埠頭に入港した。

 この度の遠洋練習航海の画期的なことは、大東亜戦争の激戦地であったソロモン諸島ガダルカナル島の土に埋没していた戦没日本軍兵士百三十七柱の御遺骨を、ソロモン海域において旗艦「かしま」に安置して帰国の途につき、本日午前十時半、東京晴海埠頭で厳かな儀式のうちに厚生労働省遺体安置室に引き渡したことである。

 今まで、何度となく、大東亜戦争において、外地に斃れたまま放置されていた戦没兵士の御遺骨が日本本土に帰ってきた。
 しかし、全て御遺骨は民間の飛行機や船で日本に運ばれ、日本では厚労省職員がそれを受け取っていた。そこに、自衛隊の関与と自衛隊員の姿はなかった。

 外地で斃れた兵士達は、全て国家の命令により戦地に赴き、戦闘状態のまま兵士として戦死している。
 このような兵士の御遺骨が祖国に帰還する時には、軍隊がそれを栄誉礼を以て出迎えるのが世界の常識である。
 ところが、我が国においては、英霊の御遺骨を軍隊(自衛隊)が武人に対する敬意を以て迎えることはなかったのである。

 よって、この度、御遺骨百三十七柱が、ソロモン海域から帝国海軍と同じ軍艦旗と日の丸を掲げた護衛艦により祖国日本に運ばれ、海上自衛隊の栄誉礼を以て迎えられてから厚労省に引き渡されたことは、当たり前のことながら、戦後初めてのことで、まさに、画期的なのである。

 午前十時三十分からの式は、次の通り始まった。

 
以下、西村眞悟HP内「眞悟の時事通信」にて。
http://www.n-shingo.com/jiji/?page=1026

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