七月三十日午後二時より、衆議院議員会館第七会議室で、門脇朝秀翁の台湾訪問報告会が行われた。 

 門脇翁と報告会に参加された方々においては、戦前と戦後の断絶はない。
 つまり、昨日の報告会参加者は、戦争中に与えられた命令を遂行するために昭和四十九年までフィリピンのルバング島のジャングルに立て籠もって戦闘状態を維持していた小野田寛郎少尉と同じ心情の人々なのだ。

 このことは、東京に限らず、門脇翁が訪れた台湾の台北、花蓮、台中、潮州そして高雄でも同じだった。
 これらの地で、門脇翁に会うために集まった台湾の人達は、皆、日本軍兵士として「祖国」の為に闘った日本人であり、その妻、その息子・娘であった。
 また、台湾の「都会の人(本省人)」と「山の人(高砂族)」は、平素は疎遠でも、門脇翁を媒介として各所で和気藹々と一堂に会した。
 このように、台湾で門脇翁の往くところ、「皆、同じ祖国をもつ同胞の如くなる」これが即ち、我が国の歴史の回復であり、翁の訪台が貴重な「国の宝」である所以である。
 そして、この最重要の「国の宝」なる報告事項は、翁訪台の全行程に同行して撮影していた稲川和男さんの映像によって、報告会参加者一同、実感し得心した。

 

 以下、西村眞悟HP内「眞悟の時事通信」にて。
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=993