再び硫黄島について書く。
 戦史上の興味からではない。
 我が国のこれからの運命に関わるからである。

 マサダは、イスラエル南部の死海の畔に屹立する高さ400メートルの岩山である。頂上はラグビーコートが三面ほど入るほどの広さの台地になっている。紀元前30年代にヘロデ王によって離宮兼要塞に改修された。
 紀元70年、ローマ軍はエルサレムを陥落させユダヤ教の第二神殿を徹底的に破壊する。
 しかし、そのエルサレムから約千名のユダヤ人が脱出してマサダの要塞に立て籠もり、二万人のローマ軍相手に三年間戦い続ける。そして、73年、遂にローマ軍によって攻め落とされるが、陥落直前に2人の女と5人の子供を残して960人全員が自決し玉砕した。
 このユダヤのローマ帝国に対する戦争の歴史は、ヨセフスの「ユダヤ戦記」に詳しく語られているが、20世紀のマサダ発掘調査によって、その「ユダヤ戦記」の信憑性が確認された。
 この「ユダヤ戦記」の中に、マサダ籠城戦のリーダーであったエルアザル・ベン・ヤイールが玉砕の直前に仲間に語った言葉がある。それは、次の通り。



以下西村眞悟HP内「眞悟の時事通信」にて。
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=953