この度の参議院選挙で、中山恭子さんが当選しました。
 諸兄姉皆様のおかげです。
 まことに、ありがとうございます。
 心より、お礼申し上げます。

 中山恭子さんに集まった票は、
歴史と伝統の誇りある日本の健全性を示すものであり、
日本国民の北朝鮮に拉致された同胞を救出する強い意思を示すものである。
 
 さて、一夜明けて、
この度の予想通りの「全体としての選挙結果」に対して、
「憲法改正への確かな手応えを得た」
と評価したのは、政党代表者のうちでは石原慎太郎氏だけだ。
 しかし、これこそ、我が国の未来を見据えた適切な評価である。
 未来とは何か。
 それは、戦後からの脱却、即ち、日本の再興である。

 従って、この度の選挙結果を「憲法改正への確かな手応え」と受け止めた党代表者が石原慎太郎さんだけだと言うことは、
他の各党代表者は、未だに「戦後体制派」であることを示している。
 多くのマスコミ解説者と他の各党代表者やその下での当選者は、与野党の「ねじれ」がなくなれば、「与党の暴走を招く」というような「懸念」を表明しているのだ。
 そして、挙げ句の果ては、また、「反原発」、「反消費税」の「野党連合の提唱」だ。

 そこで、奇妙な符合を指摘したい。
 この度の選挙結果に対して中国共産党が表明したコメントと、我が国内の各所で表明される「懸念」が見事に一致しているということだ。
 つまり、我が国には、内外一致連携して、我が国を「戦後体制」に閉じ込めておこうとする力が働いていると認識せざるをえない。
 
 中国共産党は、この度の選挙結果に対して、安倍内閣は憲法改正の動きを加速させ、歴史認識を変更して軋轢を生み出そうとしているので、日本はアジアひいては世界の不安定要因になる、と言うようなコメントを出した。
 これは、韓国の朴大統領がアメリカのオバマ大統領に初めて会ったときに、ミサイルを発射段階にして威嚇している北朝鮮よりも、歴史認識を改めようとする安倍政権の日本が危険だと言ったのとそっくり同じだ。
 
 二つとも、お前だけには言われたくない、という類である。
 
 しかも、勝利したと喜んでいる与党内においても、自民党と公明党は、「戦後からの脱却」に関して一致していない。
 さらに、自民党内においても、なりを潜めているが、一致しているのかどうか分からない。
 
 そもそも、八月十五日に、安倍総理大臣を靖国神社に参拝させてはならないという圧力は、自公の与党連立内にも自民党内にも渦巻いているだろう。
 さて、これをどう表現しようか。
 野党各党の有象無象と与党内の魑魅魍魎とでも言おうか。
 つまり、我が国の政界の全体としての構造は、同じ「戦後体制という風船」の中の気体のように、与野党が選挙の度に交互に膨れたり縮んだりしているようなものだ。
 自民党も、衆参で膨れたが、党内で、憲法改正、国軍創設、河野洋平・村山富市談話廃棄、原発再稼働、普天間基地等々の問題で、まとまる体制からはほど遠いのだ。

 従って、「国家の再興」の為に、これからが正念場なのだ。
 そこでこの秋、
 祖国に至誠を尽くすべき政治家の任務とは何か。
 それは、野党と自民党を分裂させてでも、
「戦後の風船」の中から引きづり出す政治勢力の創設だ。
 我が国を取り巻く内外の情勢は、
 さらに厳しさを増す。
 そして、我が国に与えられた時間は限られている。