本日マスコミは一斉に「自公、過半数越え確実」、「衆参のねじれ解消へ」と報じた。
 予想通りである。

 では、「衆参のねじれ」が解消された与党を以て、
 何を為さんとするか、
 何を為さねばならないのか、
 
 二十一日の投票で解消する「与党と野党」の「衆参のねじれ」ではなく、
 実は、「巨大与党内」の「ねじれ」を如何に解消するのか、
 これが国家の運命を決する真の課題であるのが分かる。
 
 しかも、このねじれは、選挙で解消できない。
 ただ、安倍総理の覚悟と彼を支える集団の決断のみが、このねじれを解消する。即ち、政治家の国家に対する忠誠心のみが、我が国の将来を切り開く。
 そして、この熱き忠誠心を体内にもつ者は少数である。
 従って、もはや与党も野党もない。
 ここに私が、
 
 中山恭子参議院議員が、
 
 我が国の現在の危機克服にどうしても必要だと、
 再三訴えてきた理由がある。

 そこで、自民や、民主や、維新の会が公約として画面に出している項目を概観した感想をお伝えする。

 まず、徳富蘇峯翁は、昭和二年にこう言った。
「国家興隆するときは、国民は理想をもって生活とし、
 国家衰退するときは、国民は生活をもって理想とする」
 
 この蘇峯翁の基準から観た各党の公約は、やはり未だに、四年前の衆議院選挙と同様に、「生活をもって理想とする」次元にある。
 国民は国家の理想を胸に懐いて、国民としての誇りをもって生きる存在なのに、ただ、生活の安楽さを夢みる愚民だという前提の公約である。
 即ち、「国家衰退するとき」のスローガンである。
 
 日本国憲法に基づいて創られた戦後体制国家が、内外で機能不全を露呈している現在、
 我が国国政の最大の課題は、
「如何にして我が国を守るのか」
 という国防問題ではないか。
 そして、これに答える為に、機能不全の根本的原因である「日本国憲法」を如何にして改変するのかということを掲げることが必要なのだ。
 さらに、この課題は、国家のスピリットと不可分に結びついており、結局、内閣総理大臣が靖国神社に参拝する国家に戻るということに尽きる。

 この度の、予想される選挙結果である「自公、過半数越え確実」は、
 安倍総理の八月十五日の靖国神社参拝を進める方向に働くと思われるのか、
 阻止するベクトルを強めると思われるのか。
 私は、阻止するベクトルを強めると思う。
 これが、自公連立の本質だ。
 自民党の複数の元幹事長が、先月仲良く雁首を並べて中国を訪問していることにも一端が顕れているが、自民党には多くの骨の髄までの自虐・親中派がいる。
 
 この度の選挙結果を与党と安倍総理に与えた国民は、もし八月十五日に総理が靖国神社に参拝しなければ裏切られたと怒るぞと日々思い知らせねばならない。
 憲法改正、国軍創設もしかりである。