真のねじれ解消とは、そしてラビア・カーデル、陳光誠、朴槿恵、鳩

              No.863 平成25年 6月27日(木)
                       西 村 眞 悟
  
 1、安倍総理は、国会終了後の記者会見で、参議院選挙による「ねじれ」解消を盛んに強調した。
 参議院選で与党は一人勝ちする。よって、「安倍総理曰くのねじれ」は解消する。
 しかしこれから、「与党内のねじれ」が始まる。安倍総理の決断によってしか克服できない「ねじれ」である。
 では、その決断とは何か。
 それは、与党解体を辞さない決断である。
 即ち、我が国を取り巻く内外の厳しい情勢は、真の政界の再編を断行しなければ克服できない。
 この厳しい危機にあって、安倍総理が「与党内のねじれ」に身を委ねるならば、彼の肉体と精神は、再び破壊されるであろう。
 その「ねじれ」とは何か。
 それは、例えば、河野洋平官房長官談話と村山富市総理大臣談話を墨守するのか廃棄するのか。
 靖国神社に参拝するのかしないのか。
 国軍を創設するのかしないのか。
 憲法改正を断行するのか護憲の夢をむさぼるのか。
 「戦」の一字を覚悟して、拉致被害者を救出し尖閣を守り抜くのか、「平和を愛する諸国民」を信頼してその覚悟をしないのか。
   そこで、参議院選挙後、
 救国、国家の存続のために、真の政界の再編は必至である。「真の政界再編」とは、「公のこと」であり、祖国への愛と国家観と歴史観に基づく再編だ。
 我らは、真の政界再編のために、 満身創痍になってそれをやる。
  
2、次に、今、日本を訪れている世界ウイグル会議総裁のラビア・カーデル女史と台湾を訪れている盲目の中国共産党と戦う自由化闘士である陳光誠氏に関して述べたい。
 彼らは、自身に対する拷問に耐え、家族に対する迫害に耐えながら、命をかけて、中国共産党のくびきのもとで苦しんでいるウイグル人の自由、中国民衆の自由のために戦ってきた。

 戦前と戦後の一貫性、連続性を回復すれば、
我が国は一貫してアジアの自由のために戦ってきたという輝かしいバックボーンが浮かび上がる。
  大東亜戦争の目的は、諸民族の共存共栄と人種差別撤廃だ(大東亜共同宣言)。
  従って、今こそ、我らは戦前と戦後の連続性を取り戻し、つまり、我が国の一貫した志を自覚して、
ウイグルの闘士ラビア・カーデル女史を支援し、
陳光誠氏を我が国に招き支援しなければならない。
 
 次に、韓国大統領朴槿恵氏と我が国の元総理大臣鳩山由紀夫君について。
 この二人の共通点は、中国共産党政権のお気に入りだということ。その為に、この二人は何をしたのか。
 日本の悪口を言った。
 つまり、各々の祖国の危険を顧みずに敵を利することを言った。
 朴大統領は、北朝鮮のミサイル発射の脅威が迫る時に、アメリカに行ってオバマ大統領に、こともあろうに「日本の歴史認識がアジアの不安定要素だ」と言ったのだ。
  これほど倒錯した大統領も珍しい。というより、史上初だ。
 
 次に、鳩山君は、何を言ったのか。
 尖閣は日本が盗んだと言った。
 彼は今、中国にいる。
 外務省は、直ちに彼のパスポートを失効させ、帰国できないようにすべきだ。
 とはいえ、鳩君は、世界がルーピーだと知っているからまだマシだ。許せないのは、自民党の幹事長経験者達と左翼の総理大臣や官房長官経験者が、仲良く中国様を訪問することだ。
  今時、共産党政権のVIP扱いで中国を訪問する者に、ろくな者はいないと思っておいた方が正しい。