お久しぶりの更新となります。
みなさまそれぞれにお元気でいらっしゃいますでしょうか。
このところは、朝になってミサイル発射により急遽放送内容が変更になることが度々あり、取材にご協力頂いた方々にも申し訳なく思います。
先週も、O-157について、群馬・埼玉の状況をきっかけに、どのように気をつければいいのか、具体的にお伝えするべく前日から準備しておりましたところ、朝7時に発射…。
放送まで1時間を切る中、前半1時間半全て放送内容が差し替えとなりました。
情報には優先順位がありますので、今、何をお伝えするのか、が大事です。
それとは別に、私たちの身近な生活にとって大事な情報も、良き時にお出し出来るように努力して参ります。
さて、6月27日に、日本テレビ「世界仰天ニュース」でアニサキス症・アニサキスアレルギー経験者として取り上げて頂いてから、3か月近く経ちました。
それ以降、沢山のお声がけやコメントをいただきまして、ありがとうございます。
頂いたコメントは、公開はしておりませんが全て拝読しております。
つい最近でも、このブログ宛にコメントをいただいたり、あれって大変なんだね、と声をかけてくださったり。
発信した情報を受け取って下さった反応がかえってくる…こんなに有り難く嬉しいことはありません。
ありがとうございます。
みなさまからの反応で感じますのは、やはり、アニサキスアレルギーの診断まで行き着かず、原因不明のままアレルギー症状と闘っている方がかなりの人数いらっしゃいそうだ、ということです。
お子さんがアナフィラキシーショックで入院したが原因不明のまま退院となる。その後、アレルギー科受診によりアニサキスアレルギーと判明。給食で全てを排除するのは難しくとても怖い、というお声。
皮膚科に通って5年経つが原因がわからず。番組を観て、以前アニサキス症を発症したことを思い出し検査したところ、アニサキスアレルギーと判明。
など、症状があって病院にかかっているのに、原因まで辿り着かなかった、辿り着くまで時間がかかった、という実例をコメントで寄せて下さった方が複数いらっしゃいました。
医療機関でも専門でなければ、アレルギーの原因としてアニサキスがまだまだ一般的でない(抗体の検査の項目にアニサキスを入れないと見逃されてしまいます)ことを、受診する私たち一人一人が情報として知っておくことも必要ですね。項目に入れて下さい、と伝えるだけでも見逃しが減らせる可能性が高くなります。
これだけ魚やイカが食べられているのですから、是非 学校の家庭科で教えるようになってもらいたいです。
また、最近よく聞かれるようになった、アニサキスを光らせ
て発見・排除をサポートする「アニサキス検査装置」
小さなボックス状の機械に魚を入れると、アニサキスだけが光り、どこにいるかがわかるため、手で取り除く時に無駄がなく、取り漏れも防ぐ、というものです。
このような機械が商品化されること、導入するお店が増えることは、意識の上でも、魚を扱う販売業者さんの負担を減らす意味でも、素晴らしいと思います。
開発して下さってありがとうございます!
今後、特に生魚を扱うお店では、「アニサキス検査装置使用しています」から安心してお召し上がり下さい、という案内が増えるかもしれませんね。
ただし、アニサキスアレルギーであることがわかっている方は、これだけで安心材料にはならないことを頭の片隅に置いておくことをおすすめします。
アニサキスをピンセットでつまみ出し、そのまま刺身にした場合、
アニサキスのいたまわりの身にはアニサキスの「エキス」が残っている可能性が高く、その部分を食べるとアレルギー反応が起きる可能性があります。
そういうところがアレルギーの厄介なところですね…。
そして、まわりの方に理解していただきにくい部分でもあります。
まずは、正しい診断。
そして、正しい対処 ですね。
一人でも多くの方に、アニサキス症、アニサキスアレルギーについて知って頂きたい。
その思いでの情報発信は、今後も続けていきたいと思っています。
1年で値が下がった抗体値の変化は、また次回検査した時にご報告しますね。
たくさんの方が興味を持って下さって、心から感謝申し上げます。