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今日、夜の部を観てきました。
 
海老蔵さんが会見で、妻 麻央さんが旅立ったことを公にした、直ぐ後の公演。
先月のうちに買っていたチケットが、今日の夜の部だったのです。
 
 
幕が上がり、海老蔵さんが登場すると、観客席からは、大きな、大きな、拍手が。
 
それは、これから舞台がはじまる期待や、贔屓の役者が登場して気持ちが上がったというだけではない、いたわり、励まし、応援…なんとも言えない様々な気持ちが大きな音の粒となって、観客の一人一人から海老蔵さんへ、舞台をつくる人々へ、向けられていたように思います。
 
今回のABKAIは石川五右衛門 外伝。
海老蔵さんの自主公演などでは恒例の、劇場の通路をふんだんに使った演出や、笑いあり、ゾクゾクするほど格好の良い太立ち回りあり、見栄あり…。
いつものように、その一瞬一瞬に大袈裟でなく命をかけて表現されていました。
 
 
何度も何度も繰り返される、カーテンコール。
拍手をしたい、でもその分、劇場を出る時間を遅らせてしまう、でも、ありがとうと伝えたい。
客席はそんな空気で満ちていました。
 
やまない拍手の中、公演終了のアナウンスが流れ、それでもしばらく拍手が続き、やがて、この日この回に観劇することになった人々の柔らかな一体感は、少しずつほどけていったのでした。
 
 
 
 

「今日は麻央と一緒に舞台に立ってるような感覚です、、」

 
と、ご自身のブログに書かれていました。
 
 
 
これからも、歌舞伎俳優 市川海老蔵 の命懸けの表現を、拝見し続けていきたいと思います。