前エントリーで取り上げた唐鎌大輔さんが、ロイターにこんな記事を書いておられます。

 

 

 デジタル社会への立ち上がりが遅れ、米国の巨大デジタルプラットフォーム企業(グーグル、メタ、アマゾン、アップル等)に占領された日本は、それらの企業に支払うサービスへの支払いが巨額になりその赤字が円安傾向定着の大きな原因の一つになって居て、特にEUなどと比べても日本の立ち遅れが酷いと言う事が書かれています。

 

 デジタル社会への脱却の必要性やデジタル人材の不足が見込まれる故のデジタル教育の緊急性・必要性は、日本でも何十年も昔から叫ばれていました。にも拘らず、何故日本がこれ程までに立ち遅れたのでしょうか?

 

 一つは、「日本は神の国」等と言う政治家が今でも大きな影響力を持っていると言う自民党の保守性、はんこ議員連盟の会長がIT大臣になったなどと言う事もありましたよね。台湾では、ネット社会の天才と言われたオードリー・タンさんがデジタル大臣をやっていました(昨日退任のニュースが出ていましたが)

 

 もう一つが、前例踏襲主義で進歩を忌避する官僚達が牛耳る政治の実務面です。彼等自身がネットを使う為に時間割の順番制などと言うネット貧困状況の中で働いているんですから、デジタル社会の必要性など感ぜず従って彼等が牛耳る日本教育におけるデジタル化が立ち遅れたのも必然でしょう、

 

 おまけに彼等の思考は、国民を競争社会の中で自分の個性能力を最大限に伸ばそうと言うのでは無く、国民の個性能力を押さえつけて如何に国家の意志に忠実な人間を育てるかにある訳ですから、そんな教育を受けた人間ばかりが育った日本がどうなるかは想像がつきます。

 

 更に一つ言えば、そういう風な教育を受けて社会人になり、日本国内の市場だけで満足してしまうような企業経営者が、国際社会と太刀打ちして勝てるような思考の人材に育つと思いますか?NTTがインドで失敗した、麒麟かアサヒがオーストラリアで失敗した、東芝がウエスティングハウスで失敗したなど失敗の話は山ほど目にしましたが・・・・。

 

 日本企業が海外進出して稼いだ外貨が国内に還流しないのも円安の大きな要因になって居る訳ですが、日本経営者の前進する為の投資意欲の乏しさ、何処に投資して良いか分から無いと言う経営能力の乏しさなどもその大きな一因でしょう。

 

 今日こんな記事も目にしましたが、

 

 

 確かアマゾンやグーグルも日本への巨額投資の発表していたように記憶しています。先行している米プラットフォーマーが投資をしてその差をさらに拡げようとしています。日本のお金が吸いあげられて海外に持って行かれます。日本企業の投資話は??