私は、子供の頃から巨人ファンでしたが、読売新聞のナベツネと前監督の原辰徳が大嫌いで、原が監督になってファンを止めました。
阿部が新監督になって、「ちょっと雰囲気が変わって来たやん」と思って少し気を付けて巨人のニュースを見るようになりました。
阿部新監督は四球を嫌っていて、再三再四「四球を出す位ならど真ん中に投げろと」言っているようですが、その言葉にも拘らずオープン戦最後の試合での投手陣は四球の連発だったようです。
阿部監督の言葉の裏には、失点するのが恐くて逃げの投球をしてフォアボールを与えるくらいなら、
「(ただ漫然と真ん中に投げるんじゃあなくて)打てるなら打って見ろと言う攻撃的な気持ちでど真ん中に投げた方が生きた球が投げられるし、それによって打者を打ち取るチャンスも出て来る」
と言う気持ちが込められているんだと思います。
勝負事におけるこの攻撃的な気持ちの大切さを改めて感じさせられたのが、大相撲千秋楽の尊富士の相撲でした。
前日の取り組みで足を負傷した尊富士ですが、親方の伊勢ケ浜の言葉によれば「靭帯が伸びて相撲を取れる状態じゃあ無かった」にも拘らず出場に踏み切りました。
彼の当日の取り組みを見ていて感じたのは、
「怪我してんのに常に先手先手と攻めてるやん」
という事で、
彼のこのような相撲は、相撲解説者がよく言う
「足を怪我した時に後ろに下がる相撲を取ると、負傷個所に余計に負担が掛かるのでそんな時こそ前に出る相撲を取らなければいけない。」
と言う相撲の常識にも叶っていたと思いました。
「攻撃こそ最大の防御」と言う言葉があります。野球は攻撃側と守備側が明確に分かれたゲームですが、たとえ守備側であっても投手は打者を攻める意識で投球をせよ、守備陣も攻撃的な守備をせよと言う事じゃあ無いんでしょうか?