英国のトラス新首相が、大規模減税と大幅な政府借り入れに基づく経済成長政策を打ち出し、これを国際金融市場は受け入れず通貨の信任が揺らぎポンドが歴史的な暴落を演じました。

 

 岸田は、石油会社への補助金やこの電力会社の補助金に見られるように、金を出す事だけがインフレ対策と心得ているようですが、自分の不人気をカバーする事を焦り安易にポピュラー政策に逃げているじゃあないでしょうか?金を出す事だけが政治のように心得ているのは、自民党政治の悪癖ですが・・・><。

 

 岸田が今の調子では、アベノミクスの後遺症も残る中、日本政治への信頼にも影響し英国ポンドに引き続き円の信任も失いかねないと思います。岸田が言っていた財政再建と言う当初の目標は一体何処へ行ったのでしょう?

 

 前エントリーで、野口悠紀雄一橋大学名誉教授の言葉をご紹介しましたが、ここに再度引用させて頂きます。

 

 「政府は新しい技術産業が生み出される条件を整えるべきです。あらゆる分野に既得権があり、経済の変化を阻止している。規制を緩和し、既得権を打破することが重要です。補助金など余計なことはしなくてよい。」

 

 私自身は、安い年金で生活しているので補助金で灯油や電気代が安くなるのは確かに有難いですが、ここは国民に耐えて貰い補助金の連発なんかじゃあ無くて、政治はもっと大きな目で日本を導いて行くべきではないかと思っています。

 

 通貨安の原因となり、コストインフレに上乗せして物価高を煽っている日銀黒田を更迭する勇気が無いのなら、以前引用した事のあるレパトリ減税を採用するなりして、財政を悪化させずに円安を回避する事が出来ないものなんでしょうか?

 

 

 税金や公的保険料を新たにあれこれアップして低所得者から搾り上げておきながら、片や補助金の連発ではやっている事が全く辻褄が合っていないじゃないですか。

 

 何か言うと「前例のない思い切った」の連発ですが、「全く前例のない駄目首相」に見えて仕方がありません。