今さらですが、第1話を観ました。
「同じ毎日を淡々と繰り返している」
この言葉、
作品冒頭にナレーションとして、出ていました。
慣れた生活に、いつも一緒にいる弟と、仕事と、食事と、土地と。
それが兄にとって当たり前で、ささやかな幸せなんだと思って、何も思わずに聞いていました。穏やかな風景も相まって。
自閉スペクトラムの弟との暮らしが見えてきたタイミングで、
もう一度
「同じ毎日を淡々と繰り返している」
とナレーションが入るんです。
それだけで、
兄にとって物足りない日々なのかもしれないし、
どこか遠くへ飛び出して、抜け出してしまいたいのかも。
と、思ってしまいました。
叫んで横断歩道を渡るシーンも、
やりすぎじゃない??
なんて一瞬思っちゃったけど、
いやいや、待て。
自分がその境遇にいないのに、なぜそうだと決めつけられるんだ。
あの一歩。
「淡々」から抜け出すことを、自らが選んだあのエネルギーが、あの爆発を生み出すんでしょう。
以前舞台で、自閉スペクトラムを取り扱った作品に出演したことがあります。
その時は、自閉スペクトラムを持つ主人公、その親友役として出演しました。
作品内でどういった関係性を築けるのか、実際に施設にお邪魔したり、絵を描いている部屋にお邪魔したりしました。
好きなことに正直な姿が忘れられません。
純粋なそのこころと姿、絵を描くことへのこだわり
こちらもただまっすぐに、観ることに夢中になっていました。
2話目以降も、どんな暮らしになっていくのか。
見逃せません。
( ´,_ゝ`)