ネコ脱出
『てっぱんねた!』@下北沢「劇」小劇場
居場所無




 
2度目のネコ脱出さん。

この作品は、終戦から昭和の終わりにかけて
激動を生き抜いた人間たちが、
鉄板焼き屋を舞台としていのちを燃やしていくものでした。



居場所無。

すんごい役名ですね笑
居場 所無(いば しょなし)
という読み方になります。


終戦後にジェーン台風で奥さんを失くした20代
刑事になり鉄板焼き屋と街を守り続けた30~40代
日本赤軍を追ってきた50代
昭和から平成になることを嬉しくも寂しく感じた60代

そう、このように
20~60代を演じる
濃密な時間となったのです。




中でもやはり、
奥さんを津波で失くし、ご遺体を発見し
生きる理由までも無くして
それでも生きるべき理由をちいさな女の子から教えられたシーン

泣きながら頬張った洋食焼きの味は
役を通していまなお鮮烈に焼き付いています。







( ´,_ゝ`)