おもてなし | 徒然草

徒然草

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今晩は。

 ライトアップは7時半までですが、既にライトの消えた8時に二人の女性がお寺にいらっしゃったそうです(実はママさんはこの寺でお弟子さん達とともにお茶の「おもてなし」をしています)。

 

 一人は京都にお住まいの女性、もう一人はニュージーランドにお住まいで26年ぶりに日本にお帰りになった女性です。二人はSNSで連絡を取り合っていたそうです。

 

 お二人とお寺さんの交渉を、偶然に通りかかったママさんのお弟子さんが聞きつけて、ママさんに「先生、いかが致しましょうか?」と伺いを立ててまいりました。

 既にお手伝いの方達は帰宅されており、イベント関連のスタッフさん達も引き上げてしまっていて誰もいませんでしたが、ママさんは即座に「入れてあげてください」と言ったそうです。 

 (*^_^*) エライゾ!

 

 お二人は、招き入れらっれて真っ暗になったお庭を眺めてましたが、その間にママさんがお湯を沸かし直してお茶の準備をしておりました。

 すると、なんとお寺さんがもう一度ライトアップをつけてくださいました。

 さらに、偶然にも衣装をまだ脱いでいなかった狂言師の先生が、その衣装のまま、お庭におりて静かに舞いだしたのだそうです。

 

 ママさんも出来上がったお茶とお菓子をお出しできたそうです。

 

 それはそれは、なんとも静かで美しいライトアップだったそうです。

 こうして、たった二人のためだけの「ライトアップ」の夜になりました。きっとお二人にとって忘れられない時間になったのではないでしょうか?

 

 ママさんからこの話を聞き、日本の「おもてなし」の心がどのようなものか、よくわかるような気がしましたのでアップ致しました。

 

 院長