
はじめての絵本です。
絵本は絵本でも文字はありません。
でもストーリーはぎっしり詰まってる、
そんな本なんです。
海沿いの、磯の香りがする、街のいちにちを、
2時間毎の風景が描かれています。
絵が動くことはありません。
街中にある防犯映像みたいに、ずーーっと同じ構図です。
でも飽きないんです、
おもしろいんです。
魚屋さんの息子は、みんなが寝静まった夜中に勉強して明け方寝たり、
海沿いの市場は早朝は賑わうけれど、昼間は静かだなーとか、
パン屋さんで働く夫婦が遅いランチしてるとか、
夕方はラッシュで駅前はすごい人だかりとか、
海がって、牧場があって、銀行があって、交番があって、駅あって、
とにかくいろんな登場人物が描かれていて、
自分が発見して、イメージを湧かせることでさらにワクワク・楽しさ・喜びを感じるんです。
あたしがこの絵本を手にとったのは、小学生の頃。
たちまち虜になってしまって、いつまでも眺めていたい、
休み時間に図書館へ行けば決まって開いてしまい、
最終的には借りて家へ持って帰り、
借りてる名前は、恥ずかしいけど私だけ・・・・・みたいな、
とってもお気に入りの絵本です。
当時、何度となく手にとったこの絵本、
何十年ぶりかに、ふと思い出し大人になった現在手にとりました。
「懐かしいー!!!!」
よくよく見ると、この絵本初版は1989年。もう20年以上前。
でも変わりなくこの本があり続けてよかった。
もっともっといろんな人の目に触れて欲しい本。
幼くてあとがきなんて読んだことなかったけれど、
ちゃんと読み進めると作者の意図があり、
ちゃんとトリックが仕掛けられてて、
当時きっと気づいていなかった新しいストーリーを思いがけず発見できました。
他の方のレビューを見て「えー」ってまた再発見。つくづく面白いです。
活字中毒でも、
たまには幼い頃の自分の好きだった絵本、
読み返してみるのもいいですよ。^^
