くーちゃん
キミが天国に行ってから
もう2年だよ
早いね。
嘘みたいだね。
今でも
赤ちゃんの時にわたしのところに
きた日のこと、覚えているよ。
あの時の私の彼が
モモちゃんが死んで喪失感でいっぱいの
私にピーツーさんのヒナさんの
写真を送ってきてくれたんだよね。
私はその瞬間に
え、この子が呼んでる。
と、キミに釘付けになったんだよね。
他のひなさんが
固まって集まって寝てるのに
キミは
ひとり
おいしそーに
ご飯食べてた
赤ちゃんだった。
キミは
私のもとにきてすぐに
胸に飛び込んできたね。
彼よりも私にべったりで
嫉妬されるくらいにね。
モモちゃんの遺影に走っていって
お話してたね。
まりちゃんは僕が守るよ、って。
それから私は人生の波に飲まれ
東京に行くことになり
飛行機に初めて乗ったね
一緒に
福岡から東京に、旅立ったね。
いつもいつも
私の近くにいてくれた。
いつもいつも
泣いてたら
横に来てじっと涙をくちばしで
吸ってくれたり。
私の人生の大変な時に
辛い時
悲しい時
もうダメだと
思った時も
キミはいつもいつも私の近くにいてくれた。
キミが病気になった１０歳の時
１年間の闘病生活、
頑張ったね、
二人で池袋の病院に毎週行ったね。
時には
川口にまで。
年末に注射に走ったことも、
１年間
お医者さんで
チックンして
なんとか
命を繋いでくれたクーちゃん
私は、あれでよかったのかな
キミは辛かったんじゃないかな
わたしのエゴだったのかな
と
いつも、いつでも、
いまだに思うよ。
私がキミを離したくなくて、
病院に一生懸命通ったけれど
キミはもう限界だったのかもしれない。
でも１年間の闘病は
一緒にいる時間がたくさんあったね
病院の前にカフェで一緒にお茶したり
ビビアンタムの試着室に連れてったり
デートだったね。
キミがケージから
私を確認するように
小さいお目目を向けてくれて
地下鉄の中でも
時々目を合わせながら
いつも
電車に揺られて行ったね。
いつも、
一緒だったね。
キミが亡くなる
数時間前
もう
立つこともできないのに
枝につかまることもできないのに
私の前で
なんとかご飯を食べようと
ヨボヨボ歩いてきて
もう何も食べれないのに
私が差し出した
手作りのふやかした
ご飯を
必死で食べようと
口をあけてくれた
あの瞬間を忘れられないんだ
この子は
生きようとしてる
でも
体がもう限界なんだって。
でも
私が出したスプーンを
一生懸命、一生懸命、
なんとか口にいれようとしてくれた。
もういいよ、クーちゃん
と私が言ったら
安心したように
私の胸にはいあがってきて
最後に
わたしの目を見て
キューンと言って
だんだんつめたくなった
あの亡くなる前の３０時間
ずっとずっとずっと
抱きしめていて
ありがとうを言い続けて
私が泣きすぎて
キミが濡れてしまうのに
でも
この温もりを失いたくなくて
キミと離れたくなくて
あんなに
嗚咽して過ごした時間は
人生にもなかったよ。
頑張ったね
そして
愛してくれたね
いつも
キミは私の一番の味方だった
小さいのに
なんて大きな存在だったんだろう
今でもね
クーちゃんとの日々は
全く忘れられなくて
もちろんこっちに
きてるのも知ってるけど
姿が見えなくて
泣くことがまだまだあるのね
ほんとに
弱い泣き虫な私でごめんね。
あれから2年の間
いろんなことが、あったよ。
ママも、死んだよ
そっちに行ったよ
家族のことで
苦しみぬいた日々
も
おわったよ
もう
昨年、終わったんだよ
あっけなくね。
でも
あの家族で大変な時に
キミが一年頑張ってくれたのは
きっと私がくじけそうだったから、だよね。
だからなんとか
生きててくれたんだね
全てが整った時に
しかも
ニューヨークに旅立つ直前に
そっとキミは逝ったね。
私がニューヨークに行けないと
思ったんでしょ
だから2月28日だったんでしょ
わかってるよ
キミは
だって
誰よりも
愛の鳥だから
いや
愛の人だから
ニューヨークでも
たくさん気配を感じさせてくれて
半年前から
キミが言ってた
ピータン
が今、ユニクーと共に
元気に走ってるでしょ
もしかして
私にあいたすぎて
半年もしないうちに
生まれ変わってきたのかな
と思うくらい
ピータンは
私にべったりで方時も離れないんだよ
時々
クーちゃんありがとう
って呟いてるよ
イタズラっぽく私を見てる時もあるよ
キミが
ちょいちょいきてるのか
それとも生まれ変わって
きちゃったのか
そんなことはどうでもいいけど
私は相変わらず
世界をとびまわっているよ
ユニコもよく食べて痩せる気配がないけど
元気だし
プーちゃんも飛ぶ練習してるし
いつか
きっと
私もインコズも
そっちに行くけれど
まだまだ
こっちで頑張る私たちを
見守っていてね
西村クーちゃん
と書いてある
病院の診察券
引っ越しの時に
何度も捨てようと試みたけど
結局
ゴミ箱から拾って
大事にとってるよ
まだまだ
無理みたい。笑
そんなことで
クーちゃん
何度言ってもいい足りないけど
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう
愛してる
ずっと。
会いたいよ。
待ち受けも
いまだに
キミだよ。
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