旅行会社の私が福祉施設を作った④ | どこでも漫遊記

どこでも漫遊記

福岡市にある旅行会社「旅の漫遊」の代表西山がつづる海外情報や日々の日記。あなたを非日常の世界へとお連れいたします。

6月からバオバブ邸の建築が始まった。
その頃にはコロナは蔓延し、旅行業は完全に休業状態。

売上にして億単位の決まっていた旅行が無くなる自体となっていた。
福祉業のふわわ株式会社は会社は設立して、土地は購入したものの建物がないからには運営も何もなく収入はゼロ。

この間、私たちは消毒液のキエルキンを全国に販売したり、
マスクを中国で大量に作り、大手のドラッグストアに買ってもらったりしてスタッフらと奮闘していた。

生まれたばかりの赤ん坊(ふわわ株式会社)と重症な20歳の青年(株式会社漫遊)を背負って全力で走ってる。
そんな感じだった。

この赤ん坊を急ピッチで育てて、弱りきった青年を助ける。
それが私の経営イメージだった。

建物の設計の打ち合わせは岡○町の先輩のグループホームと同じものでいいから、急いで作ってほしい。そこで変更やらどうこうする時間がもったいなかった。

そして、あとで気が付いたのが部屋が全部、畳だったこと(笑)
え〜、畳なんですか?と言ったが後の祭り。
全部同じでいいと言われたので、そのまま建てたという大工さん。

それぐらい1棟目のバオバブ邸はスピード命で打ち合わせはしていない。

2020年9月15日にグループホームとしての認可をとり、10月にバオバブ邸は完成する。
2020年11月1日オープン。

11月からオープンしたが、コロナ禍でしかも年末というのも重なり、人の動きが少ない。

グループホームの利用者というのは見学をして何泊かの体験を経て、本格利用に移行していくのだが、その体験が年内はなかった。
私たちが待ちにまった体験利用は正月あけてだった。
それから数名が体験をするも本格利用までは至らない。

そして、まだグループホーム利用者がゼロの状態で私は決断をした。
二棟目を建てはじめる。
そして二棟目は女性専用棟とし、女性スタッフで運営する。
もう1つは駅前に就労支援施設B型を作る。

どんどんお金だけが出ていく(笑)

ただ負ける気だけはさらさらない。


続く