夏が終わり、チームによっては公式戦が終了し、次年度のチーム作りが始まる季節となりました。5年生については、12月に新人戦のような公式戦が組まれる地域もありますので、11月にはチーム移籍を完了し、6年生に向けての活動を早めにスタートできるとスムーズですね。

では、チーム移籍を検討するサインを見ていきましょう。1つでも当てはまる場合は、移籍を検討してもいいと思います。


<チーム移籍チェックポイント>

1、試合の出場機会が少ない。

これは以前の回で書いておりますが、試合に出ないと成長できません。公式戦も出場機会が欲しいですが、練習試合での出場機会はチェックが必要です。出場機会が平等になっているチームはまだいいですが、練習試合でも出場機会に優劣がある場合(例えば練習試合5セットあって、5試合出れる子と2試合しか出れない子がいるチームはチーム全体での育成ではなく、一部の上手い子の育成しか考えていない証拠ですので、出れない子の方であれば移籍を検討してもよいでしょう。


2、試合に出ても監督に見てもらえてない

これもよくあることですが、

例えば練習試合で強い方のチームが先に出て、

2試合目に残った子のチームが出る場合、

試合が終わった強いチームのアドバイスを監督がしていて試合をしている子たちを見ないようなチームは危険です。活躍しても見ていない、多分見る気がないです。

我が子もハットトリックした試合で終わったあとそのことを話したら「ウソつけ。」と言われたことがあります。


3、試合に出ると、仲間とコーチから罵声しか聞こえない

とても悲しいことですが、これもよく見られます。

そんなに動きは悪くないのに、スタメンクラスの子からミスをすると強く怒られる。味方が同じミスをしても言われない。監督からは、おかしい、そうじゃないなど、具体的な言葉ではなく抽象的な否定の声だけ聞こえる。

ベンチから嘲笑される。もちろんいいプレーをしても褒められない。体験談だけに今思い出しても胸が痛いですが、これは即移籍先を探しましょう。ジュニアサッカーの時代は本当にスーパーな子を除けば、頑張っている子の大きな差はありません。差と序列を作っているのは指導者です。


4、チームの特定の子だけが大々的に評価される。また、

個人が戦犯扱いされる。

公式戦の後など特定の子だけ名指しで褒められる。しかも何回も。毎回個人がフィーチャーされて、年間通して全員評価されたのならいいのですが、いつも同じ子で、

周囲も本音ではシラけてしまっている。サッカーは1人ではできません。得点はGKも含めてボールを前に運んだ結果なのです。また失点もそうです。1人のミスにもミスをしてしまった要因はチームの状況にあることがあります。懲罰交代などをジュニアの世代でかすことは賛成できません。


5、チーム全体が試合を楽しめていない。

得点を決めた子に誰も駆け寄らない。次のパスコースまで監督の指示通りやっている。子どもたちに笑顔がない。何度も言っておりますがサッカーは楽しくやるものです。


以上、移籍には勇気もいりますがとても大きな経験となります。子どもたちの成長が1番大切だと思います。

ciao