錦織紹介「虹畳」 | 龍村周の錦の途中 織物ブログ

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錦の伝統織物についてやその他自分の好きなことについてちょっと語ります。

錦織作品の紹介です。

シンプルに見えて

実は糸や織物組織など

いろいろ工夫して

制作しています。

以下解説です



虹畳(にじだたみ)

畳は、私達日本人にとって、幼い頃から、足下に感じ、手に触れ、眼で触れて、身に深く馴染んだTEXTUREである。ふと畳表に眼を落とし、畳の目を何とはなしに眺めていると、畦(あぜ)があり、凹みがあって、規も正しく藺草が並ぶ。が指先でその目の一つ一つをなぞりつつ、眼を凝らすと、整然とはしているが、何処か不揃いなところがあり、単調なようでありながら、微妙な変化に富んでいる。明瞭でありながら曖昧さを秘めた不思議なリズムが人の心を和ませる。この私達に最も近しい質感を持った畳の目の組織に似せて、光りにあって、虹彩を放つ新素材を織り込み、「虹畳」と名付けた。

龍村光峯



写真はポーチです。



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