この件で、私と弟が張り込みをしたのは計3回。

初回は、父と不倫相手の出会いのきっかけとなったカラオケスナックがある駅で張り込みをすることにした。

 

この日の目的は、父と不倫相手に接触をして話をすること。

話をしてすぐ不倫が終わり、大人しく日常に戻ってくれれば探偵も証拠を得ることができず捜査終了。200万円返金!

 

父は、毎週水曜日にこのカラオケに通っていた。

駐車料金をケチるためか、最寄りのドラッグストアの駐車場に違法駐車しているところまで探偵が掴んでいたため

ひとまず、心当たりのあるドラッグストアに弟を乗せて車で向かった。

会社員である弟は、わざわざこのために有休を取った。

 

そして、ドラッグストアの駐車場で父の車を発見。

 

「ほんとにあるーーーー!!」

 

意外にも、テンションが爆上がりしたことは否めない。

とはいえ、ただ車を見つけただけで何も得ていない。

 

すぐにカラオケスナックを探しに駅に向かい、発見したところで車を駐車した。

当然、違法駐車はせず、いい子にコインパーを利用。

 

歩道橋がある駅だったため、カラオケが終わり出てくるタイミングを歩道橋の上でジッと待った。

30分・・・1時間・・・2時間・・・ただ待つ行為は、思っていたよりしんどい。。。

一応、一眼レフの望遠カメラを準備していた。

 

この時、私たちと同様にどでかいカメラを持って駅前に張り込んでいた男が1人。

こいつが無能探偵その1だったのではないかと思う。

駅前にある何でもない銅像を、不自然なくらいしつこく撮影していた。

こちらの存在に気付いており、チラチラと視線を感じたのでこっちの一眼レフで撮影しておいた。

誰かと連絡を取り合う様子もあり、1時間ほどしていなくなった。

 

当時、延長保育を利用していた次女のお迎えがあったため、暗くなると同時に張り込み終了。

結局、父と不倫相手はカラオケから出てくることはなく、この日の収穫は冴えない探偵その1の無様な姿のみ。。。

 

収穫のない張り込みは、地味で空しいばかりだった。