〇官僚の最高位官房副長官の直属上司。ときの重要課題の対応も。
内閣官房は総理大臣をトップとして、その下に内閣官房長官、内閣官房副長官（３人。一人は官僚から任命。官僚がなれる最高位のポストと考えられています）等がぶら下がる構造になっています。
内閣官房の特徴は内閣の総合戦略機能を持っていること。国にとって重要な政策の基本方針を作ることを仕事としています。
そのため、時の重要な施策に係る事務局を運営することも多く、新型コロナ本部の事務局や東京オリンピックの推進本部事務局も内閣官房に置かれています。
この「内閣の総合戦略機能」はほかの省庁である財務省、厚生労働省等にはないものです。
ほかの省庁は様々な行政の仕事を分担している組織である一方、内閣官房は内閣、首相のリーダーシップ発揮を補佐する組織であるといえます。
〇 内閣の顔としての役割も。記者会見は月曜日から金曜日、午前・午後の２回。
菅議員よく見るな、、、とみなさんが思っている理由の一つに官房長官として会見をほぼ毎日実施していることがあります。
内閣官房は、内閣の総合戦略機能だけでなく、広報もその機能に含んでいるためで、会見は平日毎日２回づつ、大体10分から15分程度開催しています。
菅議員を一躍スターダム（？）に押し上げた元号の発表についても平成31年４月１日の会見（※）で行われています。
※首相官邸HP内 内閣官房長官記者会見https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201904/1_a.html
なお、「元号発表する前に見えちゃってる！」みたいな話がありましたが、上の動画だとギリ見えてない（？）ですね。内閣広報室、流石のカメラワークです。（令和 見えた で検索すると、TV局の動画で見えちゃったバージョンもあります。）
〇 安倍首相も首相在任日数１位だが菅長官も実は１位だった。
（業務の中身とは関係ないですが、）安倍首相も首相としての在職日数が一位になったことが今年の８月24日に報道されていました。
実は菅議員も官房長官としての在職は歴代1位です。2016年の時点ですでに歴代１位になっていたため、特段注目されていませんでしたが、現在も更新中(現在2800日超)です。
〇 まとめてみると
-内閣官房は内閣の総合調整を実施!
-時の重要課題も担当
-官房長官は広報も担当。ほぼ毎日の記者会見で情報発信
といったところでしょうか。
内閣官房ってなにやっているのか、中々わかりにくい組織ですが、少しでも皆さんの理解の助けになればうれしいです。