なんか〇〇戦略とか、〇〇方針とか、いろいろあるけど、どれが大事なんだろう。。。
 
 
少子高齢社会、東京一極集中。。。将来に対する漠然とした不安はありつつも、そもそも今の日本の方針ってなんなんだっけ?
 
ニュースを見てると、政府とか、〇〇省からいろんな方針出されてるけど、どれが最終的な決定事項と思えばいいわけ?
結局よくわかんないから、ゴシップっぽい政局の話しかできないんだよなー。
 
・・・これは、かつての私の悩みです。
 
でも、同じような疑問を抱えつつ、今更誰にも聞けない社会人の方、意外といませんか?
 
というわけで、「今日は、そんなこと知ってるなんてエモい!」と言われるかもしれない、押さえておくべき政府戦略を教えます。
知らないと、ぴえん、かも?(使ってみたかっただけ)
 
〇 今年のホットトピックは何?
これを知るには、まず毎年出されている政府の基本方針を確認するのがいいでしょう。
そこで「2019」「成長戦略」と打ち込んで、検索してみます。
すると、
・骨太の方針(又は経済財政運営と改革の基本方針)2019
・成長戦略2019
がよく出てきませんか?

この毎年6月ごろに公表される(勝手に呼称しますが)2大閣議決定(※)モノです。この2つは、非常に重要です。
閣議決定は「国としてこれで行きます!」ということを広く示すものです。
そのため、各省の公務員もその実現のために全力を尽くします。
結果として将来現実になる可能性が非常に高いためです。
※閣議決定とは、内閣の全閣僚が合意して政府の方針を確定すること。政府として腹を決めるってことですね。
 
ほかにも色々閣議決定モノはあるのですが、初めはとりあえずこの二つ(※)をみてみましょう。
※12月に閣議決定した予算案ももちろん大事ですが、今回は、予算がつく前の段階で何が今後起こりえるか、ということを推測することに主眼をおきました。
 
〇骨太の方針と成長戦略の違いを何となく理解する。
この二つはめちゃくちゃざっくりいうと、それぞれ予算財政の方針(骨太のほう)と経済戦略の方針(成長戦略のほう)です。
(個人的な理解です。正確には※を見てね)

お金の話と成長戦略とは切っても切り離せないものなので、この二つの内容には重複する部分も割とあります。
経済戦略を実現するためには予算の使い方も関連してくるので当然かもしれません。
※正確に言うと、骨太の方針は、「経済財政運営と改革の基本方針」とも呼ばれていて、総理大臣トップの経済財政諮問会議で議論された内容をたたき台に作成されます。
経済・財政・予算などの経済政策全般を議論する会議が経済財政諮問会議なので、国政運営の全体について議論する会議といっていいと思います。
成長戦略は日本再興戦略、未来投資戦略などと名前は変わりますが、2019年は「成長戦略実行計画」として取りまとめられています。成長戦略と構造改革の加速化について審議するために組織された「未来投資会議」という会議体で議論された内容をベースにしています。
 
〇関心のある政策の方針を見つけるには?
文書まではたどり着いたけど、いっぱい書いてあってよくわかんない。
そんな時は個々の動機に合わせて、2つの探し方があります。
 
・何となく全体的に日本が不安、な方向けの探し方
「成長戦略実行計画」を例にとりましょう。
第1章は「基本的考え方」。ここは、目下の日本、世界の状況を15ページほどにまとめたものです。
この項目をペラペラと読んでみて、関心のある項目を見つけたら、第2章以降の個別政策方針を見てみましょう。
「成長戦略実行計画」の末尾には工程表が書いてあるので、今後のタイムスケジュールもわかります。
 
・もう関心ある政策はわかってるぜ、という人向けの探し方
そんな方には、キーワード検索をお勧めします。探し方のコツは、その政策を端的に表す個別の単語を打ち込むこと。
短ければ短いほどいいです。
例えば、
少子化に関心がある、のであれば、「少子」「保育」
高齢化に関心があるなら「介護」「寿命」
医薬品に関心があるなら「医薬品」「薬剤師」「医療」
などと入れてみるといいでしょう。
 
ちなみにこのやり方は、成長戦略の内容を確認するときに、役所でも実際に行われている方法です。
お試しあれ。
 
〇終わりに
役所に入ると、日本の政策が仕事なのですっかり忘れていましたが、
そういえば、日本の政策の何がポイントなのかわかんないなー、と思っていたことを思い出しました。
 
まあ、検索するのもめんどくさいし、ツイッターで出てる情報だけでいいや、というのも悪くないです。
が、ツイッターはどうしても自分の好きな人の発言しか届かないので、考えが偏ったり、バイアスのかかった間違えた情報を信じてしまうことも。
 
少しでも本当のことが知りたい、と思った方はぜひ試してみてくださいね。