公務員試験に受かった後、半年ほど暇だったので居酒屋でバイトをしてました。
その居酒屋は、もう閉店することが決まっていたため、半年でやめます、という人間が逆にちょうど良かったんでしょう。

そんな感じだったこともあってか、一緒に働いていた板前さんが割とアウトな感じでした。
調理しながら酒を飲んだり、非番の日に酔っ払って厨房に入ってきて、料理をしはじめたり、結構すごい人でした。
泥酔しながら包丁持って、蹴られて怒られたときは、やばい、刺されるかもと思ったものです。

その人が酔っぱらってよく言っていたのがタイトルの言葉で。
僕は、あまり政策決定の仕組みも知らず、「まあ、色々あるんでしょうねぇ」なんていってビールをすすっていた記憶があります。
(なぜか一緒に飲みにいってた)

それから八年。総理大臣にはなっていませんが、国家公務員の中堅に差し掛かりました。
割と痛感しますが、行政ってそんなに力もってません。

特に国民や組織に大きな変化をもたらすような抜本的な制度を導入することは相当難しいです。

制度を新たに作るには、法律を作ることが必要ですが、世に出る前に多くの意見調整プロセスがあります。

他の省庁、審議会、国会議員等
色々なアクターがその内容に同意していることが必要です。
※このプロセスが割とわかりやすく解説されているページ
僕も過去記事で説明したのですが、どこまで細かくかいていいのだろうかと、謎の配慮をしてしまったため、モヤモヤした記事になってしまいました。

そんな感じで色んな立場の方々と協議を経ると、誰かに新たな義務を課す仕組みではなく、関係者の自発的な取り組みを促す仕組みが取られることが多い印象です。

ただ、関係者の理解が得られないと思った通りの効果が期待できないため、青写真の実現には時間がかかってしまう、というジレンマはあります。

そんな状況で、政策意図を知ってもらう広報や、役所以外の同志との協力はもっと必要になるんだろうなと感じます。

じゃあどうするってアイデアは今後の宿題ということで。すみません。

ある政策のため現場で活動されている方が、現場の理解を得るためにいろんな課題を抱えていると聞いたあとで

「一日で制度をガラッと変えるのは、やっぱ難しいぽいっす。先輩」

と、バイト時代を思い出しながら、改めて思った、という話でした。