〇薬局行くのめんどいですか?
 
病気になったら、病院にいって、処方箋もらって、そのあと3軒隣の薬局にいって、薬剤師さんからお薬もらって。。。
「めんどくせえ。。。」
って思ってます?
それとも
「お医者さんが全部薬くれればいいじゃん」
ですか?
 
もしかしたら
「なんかしんないけど薬もくれるお医者さんいるからそこいってるわー」
なんて人もいるかもしれませんね。
 

この医者に診療をうけて、薬剤師に薬をもらう、という一連の仕組みは「医薬分業」と呼ばれています。
 
その効果・根拠は
・薬剤師が、2人以上の医者が出した処方箋を管理すれば、薬の飲み合わせをチェックできる。
とか
・薬剤師が薬の副作用とか用法についてしっかりに説明することで、我々国民の理解が深まる
明治時代の開業医が診察料よりも薬剤料で生業を立てており、過剰投薬等を助長した。
などとして厚生労働省や薬剤師会の資料にあるところですが(※)
※https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000382711.pdf
https://www.nichiyaku.or.jp/activities/division/about.html
 
「いやあ、そういわれても実際にメリットを感じないんですけど…」
 
なんて声が聞こえそうですね。
厚生労働省の職員として残念なことではあるのですが、その感覚はあなただけのものではありません。
 
 

〇医薬分業のメリットが実感できネッという調査
例えば、以下の内閣府の委託を受けて調査会社が行ったインターネットアンケート(※)では
※https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/discussion/150312/gidai2/item2-1.pdf
 
Q:医療機関で直接薬をもらうよりも、薬局で薬を もらうほうが、同じ薬をもらう場合でも、サービス料金が約300円 増えますが、この価格差は妥当だと思いますか(問題が長いため、適宜改変。ちょっと誘導的な問いだなとは思いますが…)
という質問をしています。
 
この質問に対して、「高すぎる」と回答している人は、58.5%。

6割の人が「医薬分業のメリットわからん」ともやもやした気持ちを抱えていることになります。
といって、薬局の人たちがひどいサービスを提供しているわけではなく、
 
法令で義務とされていること以外に
 
・病院との入退院時に病院と情報共有をして、スムーズな入院につなげたり、
・在宅で療養している人の服薬状況を訪問して管理したり、

 
変わっていく世の中で必要とされている需要を満たそうと努力されている方もいます。

一方で、その姿は我々には見えずらいですね。
 
どこの薬局が自分の病気(がんの治療とか、子供の薬とかもありうるかもしれません)に関する専門性が高いのか、プライバシーを守ってくれるのか…、見分けがつかん!というのは大きな問題だと思います。
 
そんな問題を解決するため、先日国会を通過した薬機法の改正案ではそのための将来の方向性を示しています。

その内容については、次回ということで。