花粉の季節が過ぎ、かなり過ごしやすくなってきました。

 

ただまだまだ朝晩は寒く、寒暖差は激しく、風邪をひいて来られる方も多いですから、体調管理に気をつけてくださいね。

 

 

さて、学校健診の季節が始まりました。

 

私は当院の近くの3校の学校医をしており、5月は健診のためそれぞれの学校に伺っています。

 

小学校は1、3、5年、中学校は1年生の耳鼻咽喉科健診をしています。

 

小学校1年生はつい最近まで幼稚園児でしたから、本当にかわいらしいです。

 

逆に中学校1年生はかなり大人で、昔と比べて大人びている生徒さんも多く、時代の流れを感じます。

 

こういった小、中学校に伺って今の若い世代と関わる機会があるのは本当に貴重だと思っています。

 

さて、実際の健診で何をしているのかというと、

 

耳、鼻、のどをそれぞれ診察し、「耳垢栓塞」(みみあかがたまっている)「鼻炎」、「中耳炎」、「扁桃肥大」などのチェックをします。

 

もちろん健診ですので診療所のような詳しく見られる機械があるわけではありませんし、一人ひとり非常に短時間になりますので、ある程度の精度で見ることになります。ですので、健診の目的は、診断を正確につけるというよりは、異常な状態を見逃さないようにし、病気の悪化などを未然に防ぐということになります。

 

たとえば、「耳垢栓塞」に関しては、自覚症状がないことも多いですが、難聴や外耳炎などにつながることも多いですから、特にプール授業が始まる前に掃除をしておかないといけません。

 

また、「鼻炎」がある状態でプールに入ると中耳炎に至ることもありますから、適切な治療をしておいたほうが良いことも多いです。

 

「扁桃肥大」などは、健診で初めて指摘されるケースも多いです。これを治療することでいびきや無呼吸が減ったり、日中の眠気が改善し、学習時の集中力が上がるようなこともあります。

 

ただ、昔より父兄の方々の病気に対する意識が高くなっているからか、健診でひっかかる子供が減ってきている印象もあり、非常に良い傾向だなあと思っています。

 

当院で力になれることがあれば、なんでも気軽にご相談いただければと思います。

 

 

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