去年の11月に、
我が家にやってきたトイプードル。
こんなにかわいいのに
うっかりペットショップで
売れ残ってしまったせいで
悪徳ブリーダーのもとに戻され、
6年間、劣悪な環境で
ただひたすら子供を
産まされ続けていた。
お産で歯を食いしばり過ぎたおかげで、
今、歯は3本しか残っていない。
で、そのブリーダーが倒産し、
動物の保護活動をしている女性が
引き取って、
餌をいっぱいあげて
そこそこ普通の体重になり、
それまでしたことがなかった
散歩を覚えたりしたところで、
縁があって僕が譲り受けることになった。
その女性が「おすし」という名前を
つけていたので、
名前が変わっても気づかれぬように
「おはぎ」という名前に
マイナーチェンジして、
我が家で暮らして、もう半年になる。
その悪徳ブリーダーが男性だったので、
「おはぎ」は、とにかく男性がメチャクチャ苦手。
うちに来た当初は、僕が部屋に入ると、
違う部屋へと脱走を続け(笑)、
僕と2人の時間では、あまりのストレスから
餌をひっくり返したり、
ティッシュを巻き散らかしたりしたこともあった。
今だに僕が家に帰ると吠えることもある(笑)。
それでも最近は、僕が抱っこしようと近づくと
後ずさりしながらも観念したように立ち止まり、
身を任すことも増えてきたけどね(笑)。
トイプードルの平均寿命が
12年から15年と言われる中、
人生ならぬ犬生の半分は
きっと酷い目に遭い続けてきたに違いない
「おはぎ」。
だから毎日
犬にそんな自覚があるのかないのか
わかんないけど、
「尻上がりにいい犬生になったなあ」
と思ってもらえるように、日々暮らしています。
ペットショップでたまたま売れ残ったことで
犬生の半分は散々だった「おはぎ」だけど、
きっとこういう犬って、実はいっぱいいるはず。
それに「おはぎ」はブリーダーが倒産したから
まだラッキーだったけど、
それこそ「おはぎ」みたいな犬が
子供を産めなくなった後、
どんな扱いを受けるのかを想像すると、
ぞっとしてしまう。
僕は保護犬&保護猫に関する番組を担当し
あちこち取材させてもらったこともあるけど、
ペットショップとか、ブリーダーとかについて
いろいろ思うこともあるよね。
