俗に御神木とか岩座（いわくら）とは、神様が宿る木々や石などを意味します・・・しかしここで要注意なのは、木や石ならなんでもOKではないということで、めっちゃ大昔から、それに値するオーディションが開催されていたのですっ
地域や神社ごとに差異はありますが、榊（さかき）や海中の溶岩石などは全国的に有名ですよネ！
これは榊が常緑樹であり、枯れても次の世代へバトンをつなぐ「家々の永遠性」を見て、溶岩石や巨大な岩などは、その重さと常に変化することなく艱難辛苦にも耐えるという「地域の存続」の象徴の心が込められたからです
古墳時代から飛鳥時代にかけては、正にアイドルのオーディション並みのコンテストが行われた形跡が強く、木は木でも、石は石でも、そこに「悠久なる命」を感ずるものが神社の神木や御神体へと選ばれたのです。
我が国にはこのとてもとても大きな基層的アイデンティティがあることを今一度感じて気づいて欲しいなと思うのです
これが故に、仏壇の前に座ると、本来は奥に描かれている教祖や守護仏に悟りを開くために合掌する・・・というよりは、手前に祀られている先祖の御位牌に手を合わせお祈りするという原始の精神が今も習慣として残っているはずです
こうした理解が正確になされると、仏教だから・・とか神道だから・・・といった比較論は皆無であり、本来は、かつて産土神と呼ばれた先人への感謝と、そのすべてを誕生させた自然現象への畏怖や感謝を無意識に行っているのが日本人の大きな由縁の一つであるということがよくわかってきます
今でも、受験や病気平癒・・・とにかく突発的に起きた問題をなんとか良い方向へと導いて欲しいと「困ったときの神頼み」と、神社にお祈りされる方は多いですよネ！
中には「そんな・・普段からお参りもしないで、都合が悪い時だけ神頼みなんで・・」と思われる方もいらっしゃることでしょう・・・。
でもね！そうではないんです！
本当に困ったときや不安なときって、やっぱり両親にすがりたいのが人の性であって、学校で習っていなくとも、遺伝という本能で、私たちは「神様」となって祀られている先祖や自然の恩恵に包まれたく神社へと向かうのです
でも、何度も綴りますが、こうしたことは政府は全く教えていませんから、理屈はわかっていない・・・でも！先ほどお話した先人の厳しきオーディションのよって選ばれた「悠久なる命の道」を込められた御神体が、扉の奥に祀られていることをわたしたちは心では理解していて、表面的には短すぎてわからないジレンマ(^^♪との狭間で生活しているということがおそらくは本質だと思うのですが、如何でしょうか？
さて！ついに厳しきオーディションで栄えある御神木として選ばれし「御神木」を発表しまーーす！
それは、ずばり「楠（くすのき）」！中でもその姉妹であり「たぶの木」
これはとなりのトトロでも「トトロの木」として登場する御神木として有名ですよネ！
クスノキとは、常緑樹としては無論のこと、かつてはその名のとおり「薬の木」として、多くの人々の病へのお薬として使用されたのです。
薬とは「苦去り」が語源であり、病気が治癒した後は思わず「クスクス」っと笑顔に繋がるとの思いが込められた神木なのです。
中でも「たぶの木」は、強い生命力で、他所に移植されても自然への適用力・・・従って、お引越してもその地でちゃんと共存共栄する能力を持っているのです！
勿論、ふる里の木々すべてに言えることなのですが、天と地を行き来する「梯子」の機能をもつと考えられた由縁には、すでに太古の時代から、我々の先祖は「毛細管現象」や「表面張力」という科学的知識をもっていたからで、冬場になると水道管が凍らないように蛇口にお箸をつけて水をはわせたあの原理のごとく、先祖の御霊（みたま）は木を梯子として行き来すると考察したことも御神木がもつ大きな特徴と言えるでしょう
タブの木が御神木総選挙のトップに選ばれた証拠は、その木名で、元来は「先祖の御霊（みたま）が行ったり来たりする木」なので「霊（たま）の木」と命名されたことが何よりの証！
霊（たま）の木は、西日本から北上していく中で、いつしか「たぶ」と音が変容していったのです。
如何だったでしょうか？３回にわけた長丁場でしたが、ゴルフの神様は山々の木々・・・というのは本質へのアプローチ←うまい！！ゴルフだけに！・・・アホか
もし、ご両親から離れてお暮らしの方がいらっしゃいましたら、散りゆく木々の葉に望郷の念を重ねて、暖かいご関係を更に築いていって欲しいな～～って思います