それぞれの生き方
あ~あ、口なんか開けちゃって…。
何の不安もなく、無防備に寝るあんず。
野良として生まれ育ち、4年目にして私たちと再会し、
それまでの間に舌が千切れたり、前足の指が傷ついたり、
きっとものすごく苦労したんだろうけど、
そうして大病してすべての歯を抜かれたけど、
ようやく辿り着いた安息です。
一方、こちらは東山湖のチョビ。
自然の中で食住に困ることなく
のびのびと生きています。
あ~、可愛そうに…。
もてあそばれちゃって…。
自然は厳しい…。
どこかに埋めてあげようかと思っていたら…。
内臓だけチョビが食べた亡骸を
今度はカラスが持って行きました。
メジロの死は無駄にはならなかったようです。
それぞれの場所に、それぞれの生き方があります。
どれが幸せとか不幸とか、どれがいいとか悪いとか、
そういうことではなくて、
生きる場所、環境によって、
それぞれがそれぞれの生き方で
自然の懐の中で生かされているんだなぁ…。