富士山世界文化遺産構成資産めぐりツアー

市民会館の裏の駐車場に

御殿場観光のバスが止まっています。

今日はこれから

『富士山世界文化遺産の構成資産めぐり』の

バスツアーです。

６月の２２日の予定でしたが

大雨のため延期になっていました。

今日は薄曇り。まずまずの天気です。

ユネスコに世界文化遺産候補として

日本政府が推薦書を提出し、

この夏、調査団のイコモスがやって来ます。

そのため周辺の地域では、それぞれ推進団体を立ち上げ、

世界文化遺産登録に向けての運動が活発になっていて

連日新聞で様々な活動が取り上げられています。

御殿場市では構成資産は登山道だけですが、

富士山が美しく見える場所としては一番だと

みんな思っています。

これを機に、

もっと富士山と日本人とのかかわりについて学んでもらおうと、

私たち富士山世界遺産御殿場市民推進協会が

バスツアーを企画したのです。

私は去年の『御厨の神々探訪ツアー』に続いて

今年もバスガイドを担当します。

各地でその地域の推進団体との交流を図るため、

それぞれの推進団体の方たちに案内をお願いしました。

８：４５　　　市民会館の駐車場を出発。

９：００　　　駅前出t発。

いよいよツアー開始です。

１．まずは裾野市にある須山浅間神社。

裾野市の須山浅間神社は構成資産の一つ。

ここでは裾野の推進団体の代表の根上さん登場。

根上さんは、数年前まで御殿場市で

秩父宮記念公園の園長をされており

私とも旧知の仲です。

穏やかで温かいお人柄で、

自ら箒をもってよく園内を清掃されていました。

今は裾野市の推進団体のリーダーとして、

頑張っておられます。

須山浅間神社の現状と裾野市の取り組みや

今後の計画について、話してくれました。

本殿はただいま改装中。

そのわきのある建物の中には

なんと、もう一つ社殿がありました。

バスの中で私を補助してくださるのは

『御厨の風（みくりやのかぜ）』の塩川さん。

『御厨の風』は御殿場市の

富士山のボランティア・ガイドの団体で、

富士山の自然を大切にと活動していて、

御殿場市の世界文化遺産推進協会にも参加しています。

なぜ富士山が美しいのか…と、

その訳を玄武岩を持って説明してくれました。

２．富士宮市の村山浅間神社では

　　富士宮市の富士山課の方たちが

　　案内と説明をしてくれます。　　

村山登山道から登る富士講の方たちは行く前に
ここで身を清めたそうです。

３．山宮浅間神社。

　　ここのご神体は富士山そのもの。

長い石段を登っていきます。

その先に社殿はありません。

神事に使われた礎石が置いてあるだけです。

説明を聞いている時、ちょうど雲が晴れて、

ご神体の富士山が顔を出しました。

みんなあきらめていたので

この姿に感動の声が上がりました。

４．富士山本宮浅間神社。

　　ここで参加者の記念撮影。

浅間神社の中で一番きらびやかなのは

安土桃山時代に手が入っているからでしょうか。

富士宮は一番賑やかなので、ここで昼食。

思い思いの場所で昼食ですが、

ほとんどの方は富士宮焼きそばを食べています。

５．人穴富士講遺跡。

　　富士講の開祖、長谷川角行が

　　1000日の荒行をした洞窟があります。

ここで富士宮市の富士山課の方たちとはお別れ。

バスは富士山麓の自然の中へ入ります。

６．本栖湖

７．精進湖

８．西湖

９．河口湖

富士五湖を眺めながら

バスは河口湖町へ。

１０．船津体内樹型

　　　洞窟の内部が体内に似ていることから

　　　そう呼ばれています。

　　　体内と言うことで洞内には

　　　『コノハナサクヤヒメ』が祀られています。

　　　実は御殿場市にも御体内がありますが

　　　今回の構成資産からは外されてしまいました。

　　　近い将来、追加されることを願います。

本殿の中に体内樹型の入口があります。

御体内から出てきた参加者たち。

管理事務所の方が

溶岩樹型の出来方を説明してくださいました。

１１．富士吉田市にある

　　　北口本宮富士浅間神社。

　　　こんもりとした森の中にある

　　　風格のある浅間神社です。

　　　境内には能舞台もあり、毎年薪能も開かれます。

ここでは参加者全員でご祈祷を受けました。

帰り際に神社の方にお礼にと、

私たち団体が作ったポスターを差し上げたのですが、

境内を出る時には、もうに山門に貼ってありました。

これにはスタッフ一同大感激。

左下がそのポスター。

このポスターは500円の協賛金で

誰にでもお分けします。

（御殿場市役所・企画課へお問い合わせください）

ツアーもいよいよ最後の地へ向かいます。

参加してくれたガールスカウト御殿場３３団の

鈴木リーダーと石川リーダーと。

ガールとは８月５日の御殿場市の夏祭りで、

森の腰商店街の佐鳴予備校まえで、

ブースが偶然お隣同士になります。

私たち富士山世界文化遺産御殿場市民協会は

そこでポスターやチラシの配布などをします。

夏祭りには大わらじ神輿も出ますので

興味のある方は遊びに来てください。

１２．御師住宅。

　　　御師（おし）とは富士講の方たちをお世話した方のことで

　　　その住宅は富士講の方たちの宿泊施設として

　　　使われていました。

　　　御師住宅の縁側で記念撮影。


ということで、無事ツアーも終了。

時間も１５分押し程度で済みました。

参加者の皆さんからは

とても暖かいお言葉を沢山頂戴しました。

ありがとうございました。

そして地域の垣根を越えてご協力くださった

裾野市、富士の宮市、河口湖町、富士吉田市の方たちに

厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。