遭遇
東山湖へつづく道の途中。
向こうからトコトコ歩いてくるは…猫?
声をかけてもじっと見つめるだけ。
カメラを向けてもビクともしません。
この距離1メートル…
道の縁石に沿って歩いて行きます。
通りがかりの車の人もビックリして
でもこのあたりではそんなに珍しいことではありません。
奥の駐車場で取っ組み合いをしているのは
タヌキではありません。
チビ太がからんだ場合、
家人が痩せた子猫を発見。
見たところ1才未満といったところ。
あまり弱っているので餌をあげましたが
食べる力もなさそう…。
あまりの弱々しさに、
このまま置き去りにするには忍びなく、
近くの動物病院へ連れて行くことにしました。
お昼休みの時間帯でしたが
駐車場に先生が出てきたところでした。
事情を話し、キャリーを開けると
弱っていた子猫が飛び出しました。
どこにそんな力があったのか、
逃げて近くの2m幅くらいの深い側溝を飛び越えようとして
中に落ちてしまいました。
水がほとんどなかったのが幸いでしたが
側溝の中で震える子猫。
でも2m位の深さなので簡単には降りれません。
ところがちょうど側溝の中に脚立が立てかけてあったのです。
それを使って家人がなんとか猫を捕獲。
時間外でしたが状況がひっ迫しているので
見ていただけるということで
夕方引き取りに行くことになりました。
子猫を預けて再び東山湖へ。
とりあえずボスのクロベエに報告。
「戻ってきたら、仲間にしてあげてね」
夕方、再び病院へ。
受付の看護婦さんに猫の名前を聞かれて
性別すら確認していないことに気づきました。
見てもらうと女の子でした。
元気になって桜が見られたらいいねという願いを込めて
「さくらちゃん」と命名しました。
元気になったら東山湖に帰しますが
今は生きるか死ぬか、きわどいところです。
明日も連れて来てくださいと言われ、
で、とりあえず食べられるようになるまで
それにしても臭い…。
拭いてあげたくても熱が奪われると困るので
拭いてあげることもできません。
タヌキのみならず、また一匹、
野良ちゃんに遭遇してしまいました
がんばれ さくらちゃん。