さよなら、ナナばあ

いつものように東山湖に行くと

今日はちょっと様子がおかしいです。

いつもなら真っ先に迎えに出て

車の前をうろついて

「ナナばあ、危ないよ！」

って叱られるナナの姿が見えません。

めっきり歳をとったので、

このところ「ナナばあ」と呼んでいました。

ちょっと嫌な予感が走りました。

家人が小屋の中を覗くと

ナナばあが冷たくなっていました。

昨日までちゃんとご飯もよく食べていたのに・・・。

小屋の中にはホカロンも入れてあったのに・・・。

実はナナばあは数か月前、前頭部に膿が溜って、

頭の形が変わるほど酷かったのです。

散歩夫人は

「もう歳だし、こんな状態で生かしておくのもかわいそうだし、

逝かせてあげたほうがいいかも・・・」と言っていたのです。

でも散歩夫人が病院に連れて行って

膿を出して治療してもらい、

一度は治って元気になったのでした。

先週、また膿が出てきたので、

散歩夫人が病院に連れて行き、

再度治療してもらってきたばかりでした。

まゆちゃんと一緒に

散歩夫人に連れてこられたナナでしたが、

その頃の仲間がみんな死んでしまい、

一人残された感じでした。

管理小屋でスコップを借りて、

みんなの側に穴を掘って埋めてあげました。

年老いてひなびたナナばあの写真を載せるのは忍びないので、

綺麗だったころの写真でナナを見送りたいと思います。

もともとは、東山湖の入口の駐車場の側の家の庭に

他の野良猫と一緒に住みついていたナナ。

顔の真ん中にハクビシンのような

白い筋が通っていて

どこか洋猫の血が混じっているような

この辺りでは見かけないタイプの猫で、

私のブログには『名もなき猫』として初登場しました。

交通事故で下半身を引きずっていた

まゆちゃんの面倒をよく見てくれたのはナナでした。

奥の駐車場に越してきてから

「名もなき猫」ではかわいそうなので

ナナと呼ぶようになりました。

ひなた、まゆちゃん、すみれちゃん、こたろう。

その後ろからついて来るのがナナ。

ここで５匹は家族のように暮らし始めたのでした。

でも実はこたろうたちが生まれた家には

猫白血病が蔓延していて、

みんなそのキャリアだったのです。

まゆちゃん、ひなた、すみれちゃん、

そしてこたろう・・・。

２年の間にみんな発病して逝ってしまいました。

最後に残されたナナ。

後から来たクロベエやしっぽやチビ太とは

争うことは無かったけど

歳のせいかあまり一緒に遊ばなかったようです。

そのナナもこたろうの後を追うように

旅立ちました。

さよなら、ナナばあ。

向こうでまたみんなと仲良くしてね。